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タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
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    メイキング・レサンク(組曲「ドリー」解説!)
    12月17日(土)のマンドリン五重奏団les Cinq(れさんく)結成演奏会の話が今日も続きます。

    演奏会の詳細はコチラ参照。

    今日は、今回の終曲(メイン曲という言い方はウチの場合、あまり適切でない気がします。たまたま最後に配置されたってことです)の組曲「ドリー」の解説をば。
    これを1/10くらいに縮める作業を経て、公演プログラムの「曲目解説」はいっちょあがり~ってワケでやんす(^^)

    Gabriel Faure(1845-1924):DOLLY op.56
    組曲「ドリー」作品56(フォーレ作曲)

    1 Berceuse 子守歌
    2 Mi-a-ou ミ-ア-ウ
    3 La jardin de Dolly ドリーの庭
    4 Kitty valse キティー・ワルツ
    5 Tendresse 優しさ
    6 Le pas espagnol スペインの踊り


    【フォーレについて】
    ・音楽史的にはフランクやサン=サーンスからドビュッシー・ラヴェルへの橋渡しをした位置にいる人

    ・代表作は「夢のあとに」、「シシリエンヌ」、「パヴァーヌ」、「レクイエム」、「エレジー」、「ペレアスとメリザンド」(シシリエンヌはこの中の1曲)、「ヴァイオリンソナタ第1番」、「夜想曲」、「ラシーヌ雅歌」、「マスクとベルガマスク」など

    ・しかし、フォーレの音楽の真の特質は、主にピアノ曲・歌曲・室内楽の3分野において発揮された。中でもそのピアノ曲は、フランス音楽の持つ最も美しい部分を体現した音楽として高く評価され、「夜想曲」「舟歌」などは、多くのピアニストの主要レパートリーとなっている。

    ・リストやショパン、ドビュッシーの音楽は、音符を図形的に見ただけでも、その手法の革新性を感じることができるものだが、フォーレの音楽はそのようなものとは対極にあるものである。かと言って、保守的であったということではない。フォーレの音楽における真の新しさは、そのような現象面における新奇性ではなく、音楽的実質の中に存在するのである。そんなフォーレの一筋縄ではいかない内面的充実に気付いた人の多くが、熱心な「フォーレマニア」となり、常に一定のファンを抱えている事実もまた、この作曲家の偉大さの表れかもしれない。


    【ドリーについて】

    ・ピアノ連弾曲の傑作中の傑作とされ、今でもこのジャンルでは最もメジャーな曲の1つである。

    ・ピアノ連弾だけでなく、ピアノ独奏版もある。
    また、ラボー編の管弦楽版も、オーケストラの演奏会に頻繁に通っている方であれば、時にはお目にかかれる機会があるものだろう。
    あるいはクラシックギターで演奏されることもあり、最近では村治佳織の最新アルバムの中に、第1曲と第5曲が収録されている。

    ・「夜想曲」、「主題と変奏」など音楽形式を曲名としたフォーレのピアノ作品群にあって、これは唯一、音楽形式とは異なったタイトルの曲。また組曲の中の各曲にもそれぞれタイトルが付されているが、それは曲の性格または感情のあり様を簡潔に提示したものである。

    ・その「ドリー」という名前であるが、のちにドビュッシーの2人目の妻ともなったエンマ・バルダックの娘、エレーヌのニックネームであったという。
    つまり、まだ幼い「ドリーちゃん」のために、「音楽をやってなかったら単なるヒゲヅラオヤジ」のフォーレがこのような素敵な音楽をプレゼントしたのだから、誠に音楽の力は偉大である。

    ・こうした「子供のための音楽」という系譜としては、「ドリー」の他に、シューマンの「子供の情景」、ドビュッシーの「子供の領分」など一連の作品群があるが、中でも「ドリー」はその流れの中核に位置していると言って良いだろう。

    ・この組曲は、全般に低音パートは和声の色合に変化を付ける役割を果たし、高音パートは大仰になり過ぎずに、節度あるメランコリックな旋律を表現している。

    ・全体は6曲から成り、2曲目と6曲目にアップテンポの曲を配していることが、この組曲の構成をしっかりと引き締めることに成功した一つの要因ともなっている。

    【各曲解説】

    1「子守歌」 2/4拍子 アレグレット・モデラート
     冒頭の伴奏はゆりかごの揺れる様子の描写であり、その上に子守歌の旋律が乗って、作曲者の子供への愛おしい感情が伝わってくる音楽。奏者はこの音楽を、寝かしつけた子供が起きないよう、そーーっと弾かなければならない・・・。

    2「ミーアーウ」 3/4拍子 アレグロ・モデラート
     日本語では「にゃーお」であり、曲想から考えても一見、猫を描写した音楽と思ってしまうが、フォーレの弟子のピアニスト、マルグリット・ロンによれば、これは幼いドリーが兄ラウルに付けた「舌っ足らずな」ニックネームなのだそう。ラウルは後にフォーレとドビュッシーの弟子となった人物である。2拍目にアクセントがあり、それが舞踏的な効果を生んでいる。中間部はハ長調に転調され(効果的な転調は、フォーレの持ち味の1つである)、コーダの直前には急に音楽が止まり、この曲の奇想天外な曲想をさらに決定的なものとしている。

    3「ドリーの庭」 3/4拍子 アンダンティーノ
     香しい花々の咲き乱れる魅惑的な夢から名づけられた音楽。三部形式。第1曲の温かく優しい感興が再び現れ、中間部では2声部の美しい掛け合いが聴かれる。

    4「キティ-ワルツ」 3/4拍子 テンポ・ディ・ヴァルス 
     「キティ」と言うからには今度こそ猫の音楽だろう?と思いきや、これもまた前述のラウルの飼っていた犬の名前である。つまり、この猫のイメージ先入観として持ちがちな組曲の中に、実は猫の音楽は1つも存在しないことになる。この曲は形式的な面(ABCAという展開)においても曲想という点においても、2曲目「ミーアーウ」と似ており、3曲目を挟んで組曲の構成をシンメトリックなものとしている。

    5「優しさ」 3/4拍子 アンダンテ
     三部形式。冒頭、主部はやや暗めに開始されるが、ここでもフォーレ独特の転調が決まると、「優しさ」と「厳格さ」が同居した見事な音楽となる。中間部では、先行する旋律を次の旋律が追いかけるカノン。音楽的には複雑さを増すが、聴き手にそれを全く感じさせないフォーレの手腕が見事な部分である。このカノンは、夢の中の2人のささやきのようだ。そう、この「厳格さ」と「優しさ」、「2人のつぶやき」とは、いずれも母と子(ドリー)を表現しているのである。この曲のタイトル「優しさ」とは、つまり、母が子を抱く慈愛に満ちた優しさである。

    6「スペインの踊り」 3/4拍子 アレグロ
    フォーレの義父フルミエ作により騾馬のブロンズ像を音楽として表現したもの。フォーレには珍しく異国情緒あふれる作品となっている。これは「狂詩曲スペイン」で有名なシャブリエへの賛歌とも言われる。スペイン風のリズムによる3種類の舞曲が間断なくつなげられ、展開していく。

    ≪参考文献≫
    あちこちでコピー取りまくったので、よく整理できておらず、書けません~(爆)

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    マンドリン合奏 | 02:09:53| Trackback(0)| Comments(4)