投稿日:2006-03-31 Fri
年度末ですが、自分は部署も変わらないことになったので、特に通常と変わらぬ日々。というわけで、今日は仕事お休みもらって、病院で検査。
詳しくは明日にでもまた健康管理編へUPします。
で、この検査が思いの他、時間がかかってしまい、病院を出たのが午後3時40分。午前11時頃から病院にいたので、1冊本が読めてしまいましたよ。。。
さて、その後は当初の予定では、渋谷に出て、シネマアンジェリカで現在リバイバル上映中の映画「トリコロール」三部作を一気に観ちゃおう!と思っていたのですが、結局最後の作品「赤の愛」だけしか観ることができず。。。
トリコロール「赤の愛」★★★★★★
上映時間 96 分
製作国 フランス/ポーランド
公開情報 KUZUI
初公開年月 1994/11
リバイバル →ビターズ・エンド-2003.3.8
監督: クシシュトフ・キエシロフスキー Krzysztof Kieslowski
製作: マラン・カルミッツ Marin Karmitz
脚本: クシシュトフ・ピエシェヴィッチ Krzysztof Piesiewicz
クシシュトフ・キエシロフスキー Krzysztof Kieslowski
撮影: ピョートル・ソボチンスキー Piotr Sobocinski
音楽: ズビグニエフ・プレイスネル Zbigniew Preisner
出演: イレーヌ・ジャコブ Irene Jacob
ジャン=ルイ・トランティニャン Jean-Louis Trintignant
フレデリック・フェデール
ジャン=ピエール・ロリ
サミュエル・ル・ビアン Samuel Le Bihan
マリオン・スタレンス Marion Stalens
フランス国旗の3つの色をモチーフに、クシシュトフ・キェシロフスキ監督が手掛けた「トリコロール」三部作の第3弾。“博愛”をテーマに、モデルの女性と初老の判事の交流を描いた作品。イレーヌ・ジャコブ、ジャン=ルイ・トランティニャンほか出演。
トリコロール三部作については、映画館だけでも過去2回くらいは観てるし、DVDも持ってるので、通算だともう何回観たかわからない!ってくらい観てるんです(概ね5回~10回の間って所でしょうか)。
自分の場合、こんなに繰り返し観た映画は他にはないんですよね。
というわけで、採点も今回は5点満点の満点を超えて、特別に初の「6点」を贈呈!
というのもワタクシ、ハッキリ言ってこの映画の監督クシシュトフ・キェシロフスキのファンでして、実はこの監督のファンの集いみたいなもの(要するにオフ会)にもこれまで数回参加してます。
っていうか、ぶっちゃけますと幹事もやったことあります(笑)
トリコロールっていうのは、フランスの三色国旗のことで、映画は「青の愛」「白の愛」「赤の愛」から成る三部作となっています。
1993~94年頃、上映されました。
それぞれの話は独立していますが、ところどころつながっている作りになっていますので、できれば青→白→赤の順番で観ることをオススメします。
トリコロール三部作全体の説明については↓ある所(ってAmazonですが)からのパクリ
パリ、ワルシャワ、ジュネーヴ。ヨーロッパの国際都市を舞台に、三つの色が奏でる三つの愛の物語―愛する夫と娘を車の事故で失ったジュリーは、すべてがブルーな色合いの中で自己を回復できるのか。雪のように白い肌のドミニクは、ポーランド人の夫の愛がもの足りず離婚裁判に持ち込むが…。優しい赤がよく似合うモデルのヴァランティーヌは、盗聴マニアの元判事に魅かれてゆく…ユニークな構成で贈る連作
しかし、Amazonのカスタマーレビューって、モノによっては「ほぉー、なるほろなるほろ」といたく感心するものもありますが、この「青の愛」のレビューは、どれもこれも。。。
「青の愛」について、というか、基本的にこの「トリコロール」シリーズは圧倒的に主役の女性たちの存在感が大きいのは確かなんです。。
でも、「ストーリーが平板で女優しか見どころがない」とか言うのはナンか違うなー。
「青の愛」は、絶望からの再生を描いた映画。
その再生に至る細かい出来事・心理状況の変化の描写が見事な映画だと思います。
また、一面に青を使った美しい映像とそれにぴったり合わせた音楽も作品と見事に調和しています。
「白の愛」は、他の2作と比べるとある種異彩を放っています。
キェシロフスキはこの「白」のことを「不協和音」と表現していましたが、それはモチロンこの作品が駄作であるとか、そういう意味で言っているのではないことは明らかです。
ポーランド出身のキェシロフスキは、1989年の民主化以降、フランスで製作をするようになりましたが、この「白」だけは、舞台がキェシロフスキなじみのポーランドに移るせいか、この監督本来の少し皮肉っぽくも温かいというような空気感が戻ってきた作品とも言えるかもしれません。
で、今日自分が観てきた「赤の愛」は、「寛容」について書かれた作品。
主演のイレーヌ・ジャコブにキェシロフスキが惚れ込んでいることが画面から伝わってきます。
不信感、猜疑心、そうした感情から引き起こされた元判事の男の盗聴。
それを当初、「許せない」と感じたジャコブ扮するヴァランティーヌは、次第にこの男の内面世界と対話をするようになっていく。
そんな話です。
ちょっとネタばらしすぎましたね。
あとは、気になる方はぜひ観てみてください~。
シネマアンジェリカ(場所、わかりにくい!)で3月31日までやってます(ってもう終わりやんけ、、、)
でも4月1日からは、この監督の最大傑作ともいえる「デカローグ」シリーズが始まりますので、こちらも見逃せません!
それからBunkamuraの方では「赤の愛」と同じイレーヌ・ジャコブ主演の「ふたりのベロニカ」もリバイバル上映中なんですよね。
っていうか実は先週末、既に観てたりしますが(^^)
スポンサーサイト
△ PAGE UP