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投稿日:2004-11-20 Sat

我が家は一家4人、全員仕事持ちである。(注:ワタクシは独身でござんす)
にもかかわらず、なんと今日、一家全員で仕事をサボった、いや休んだ(笑)。
別に仮病も何も使わず、堂々と私用があると言って休んだので、やましい所はない。
仕事さえなんとか片付いていれば、そういうことも別に可能な我が職場。
で、一家で何をしたかというと、天下のウィーンフィルハーモニー管弦楽団のチャリティコンサートを聴いてきた。全額俺様のオゴリである。いくらかかったかは、ヒミツのあっこちゃん(古い。。)
チャリティの目的は指揮者ゲルギエフの両親の国、北オセチア(たぶん厳密には南オセチア=現グルジア領なんだと思うが、そのあたりの説明はどこにも書いてないので、わからん。自分はこのへんの国の情勢へかなり強い嗅覚を持っているので、北オセチアか南オセチアかってのは、直感的に何となくわかってしまうのである)の小学校爆破事件(今年9月)の追悼と復興のため。そして、追加で急きょ、新潟県中越地震の支援にも半分を振り向けることとなったそうだ。
で、一家で自分の運転するクルマでGO!ってなわけだが、これが超大失敗!
普段、俺は都内でクルマ乗るのは土日だけなのだが、平日がこんなに道混んでるとは!!
ナビの到着予定時刻は当初、開演40分前を指していたのが、だんだん遅くなり、ついに開演ジャストを示すに至り、なんと自分は高速を降り、駐車場に停め、最寄り駅から急きょ地下鉄で行くことにした。がしかし、道が混んでいたのは高速だけでなく、しかも駐車場も見つからない。めちゃ高価なチケットなので、正直レッカー移動されてもいいから適当な所に放置してしまおうかとさえ思ったのだが、確率80パーセントレッカーされる(そうすると3万の出費+減点+手続きの時間を食う)だろうと思うと、それも堪らんので、なんとかパーキングを見つけ、最寄り駅から地下鉄に飛び乗った(ちなみに駅は半蔵門線の「清澄白河」だった)。
で、案の上、遅刻。このチャリティコンサートはわずかチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」1曲しかやらないもので、遅れると途中の楽章からになるのだが、それも例えば20分以上遅刻したりすると、3楽章からとか、4楽章しか聴けないってことになりかねないので、乗り換えの位置から何から何まで工夫し、老親まで一緒に走らせた(笑)。ま、老親たって、まだ現役で働いてる歳だし、たまには運動させないと、なんて殊勝な意図はこの時は別になかったけれど。。。で、実は雨の中走ったら、靴がスリップして、俺が思いきりコケタ。。。勢い良く転んだので、アザができてしまった。まだかなり痛いっす。
で、なんとか1楽章の後半くらいでホールに到着。
そして、2楽章から聴いたのだが、やはりサントリーホールは厳しく、途中入場は当然として、楽章間入場さえ座席まで行くことは認めず、我々とほかに10人くらいいた遅刻者たちは一番後ろの空きスペースでの立ち見となった。ま、そのあたりはサントリーホールの中で特に音響が悪いエリアではないのだが、とにかく小走りにやってきた直後から「悲愴」を延々と立ち見で聴くのは辛かった!がしかし、これまた稀代の名演だったのだから、困ったもんだった。
2楽章はウィーンフィルのヴァイオリンの美音がとことん堪能できた。自分の母の表現を借りれば、「弦の音に全身が包まれたよう」だった。
楽章間は全てこの日のゲルギエフはアタッカ(休まずにすぐ次の楽章に突入すること)で入った。しかもお客さんの鑑賞態度があまりにもすばらしく、なにせほとんど咳もため息もプログラムめくる音も何もない状態。しーんと聴き入っていたので、立ち見の自分としては姿勢を変えるだけでも服が擦れる音や靴がぶつかる音なんかがしそうで恐くて、全く体をピクリとさえできなかった。普段、日本の音楽会の客のマナーの悪さに辟易してる自分としては、ちょっと感動的なくらいだったのだが、これはこれで困る。お腹もすいてたので、弱音の所や曲が終わった後、指揮者が1分ほど黙祷していた間(当然この演奏会は拍手ナシ。どうも開演前にそういうアナウンスもあったみたい)にお腹がグーグー鳴って恥ずかしかった(苦笑)。
で、アタッカで入る3楽章、4楽章ですぐに気分を入れ替えてきて、全く違うキャラクターの音質でフレーズが奏でられていたことには、すごく驚いた。「悲愴」というかチャイコの曲っていうのは楽章が変わると、音楽の形式もテンポも前楽章を引きずらずに一掃してやり直す感覚が必要な面があるので、これは見事だった。
3楽章のしつこすぎるくらい繰り返される主題は、ウィーンフィルの金管の音がチャルメラっぽい安っぽい音なので(ウィンナホルンだからかな)、うーむ、って所もあったが、音楽としてはすごい盛り上がりを見せ、4楽章のゲルギエフの雄叫びが聞こえてきそうなくらい深いため息のような弦のフレーズの高まりも緊迫感があってすばらしかった。途中で何回も息を飲んだ。いつしか立ち見で足が辛くなってたことも忘れた。ただ、同じ行動を強いた普段運動不足の我が父が倒れるんじゃないかとちょっとだけヒヤヒヤしてたのは事実だが。。。
終演後、ゲルギエフと団員は1分以上もの間、ピクリともしない。
で、ようやくゲルギエフは静かに立ち去り、それに続いてコンサートマスターのキュッヒル氏(彼の奥さんは日本人だ。どうでもいいけど。)と団員たちが軽く一礼して静かに出ていった。この時点で客の1割くらいの人はパラパラと拍手もしたが、すぐに鳴りやんだ。そう、こういうコンサートでは拍手はいらない。それは主催者がそうお願いしたから、というだけではなく、本当にいらないと思った。そうして静かに帰っていく演奏会というのもいいもんだと思った。
もちろんアンコールもなし。
で、終演後、赤坂アークヒルズの洋食屋で軽食を取り、初めて六本木ヒルズなんぞを散歩し、六本木のちょっとこじゃれたカフェでお茶して、それで家族とは別れた。
で、次に俺が休日を最大限有効に活かすために行った所は、六本木の「青山ブックセンター」。
本店の方はどうもつぶれたとかいう噂を聞いた(デマだったらすみません)が、このブックセンターは置いてある本うち、趣味的な本の割合が異様に高くていい。普通の本屋にどーんと陣取っている、週刊誌や漫画、普通の文庫本や啓発本やタレント本といった類の本が、すごい端っ子に追いやられていて、目立つところには、アート、建築、音楽、映画、社会学、ファッション、業界関係の本、そんなものが陣取っていた。
で、ここであれこれ物色した結果、クラシック音楽の書籍1冊とフランスコメディ映画のジャック・タチ監督の名作「PLAY TIME」のDVDを購入した。
ここは特に映画関係の書籍やDVDには力を入れていた。と言っても、ユーロアニメと単館上映系(ほとんどヨーロッパ映画)がほとんどという品揃え。自分の好きなジャンル。といいつつ最近映画はすっかりご無沙汰してしまって、置いてある品にあるゴダール、トリュフォー、カウリスマキ、ビクトル・エリセ、タルコフスキー、ソクーロフ、シュウ゛ァンクマイエル、ノルシュテインなどなどといった名前を見るにつけ、片っ端から見ていきたい衝動に駆られる(もっとも上記に挙げた監督の作品は既にかなり観たけど)も、なんとかタチ監督(「ぼくの伯父さん」で有名。フランスのチャップリンとか言われてる)の上記の作品だけでおさめた。
この「一日一善」のタイトルにもあるように、映画は自分の中で音楽にも匹敵するくらいの趣味なはずなのだが、最近ぜんぜんご無沙汰。少しバランスをとろう。
ってことで、次は上野へいく。
目的は2つ。バランスを取るためっていうより、行きたくて前から我慢してた「マティス展」(西洋美術館)を観ることが1つ。もう一つは、東京文化会館の音楽資料室へ行き、音楽の資料をかき集めること。
この時点で午後6時。
マティス展は金曜だけ午後7時までやっているので(ほかの曜日は午後5時まで)、午後8時まで開いてる東京文化会館の資料室のコインロッカーに荷物を置いて、手ぶらでわずか50Mもない正面の建物、西洋美術館へ行く。
マティスは自分が一番好きな画家の一人。
晩年の切り絵がたくさんある、フランスのニースにあるマティス美術館にも行ったし、「マティスの赤」がたっぷり堪能できるサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館でもマティス(とレンブラント)に多くの時間を割いた。そしてたぶんマティスの主要作品を一番たくさん置いているパリのポンピドゥセンターへ行った時も、時間があまりなかった中で、マティス(とシャガール、ミロなど)だけは手を抜かずにじっくり観た。
そして今回、この日本での特別展のために、日本国内のマティス作品の数々のほかに、世界中、中でもそのパリ、ポンピドゥセンターにあるマティスコレクションからかなり主要なものを持ってきていた。例えば今日の画像として挙げた画像にある絵画、この絵はかなり有名。赤がほんとにきれい。
そしてこの展覧会はコンセプトもしっかりしていて、マティスが想定していた作品の結果だけでなく過程も見せたいという欲求にも忠実に応えていた。つまり、習作段階の絵も完成形の隣にずらずら並べ、作品ができあがるまでの画家の試行錯誤を示したのだ。それからマティスの場合、同じ主題の作品を違う技法、視点に基づき数種類描くことも珍しくなかった。だから今回の展覧会でも、例えば、「ナスタチウムダンス」http://event.yomiuri.co.jp/matisse/art/art02.htmlっていう作品がニューヨーク、メトロポリタン美術館にあるのだが(もっと有名な「ダンス」の弟分的な作品)、これとそっくりな絵がロシアはぺテルブルクのエルミタージュ美術館にもあって、前者の展示の横に後者の写真を配置(実物は借りれなかったのだろう)したりしていた。こういう設定はとてもわかりやすいし、啓発精神旺盛って感じで、知的好奇心が喚起されて良い。
で、こうしてマティスに熱狂し、東京文化会館の音楽資料室へ戻ると午後7時を回っていた。で、いよいよ資料をコピるか、って思ったら、なんと「コピーは6時半までです」とのこと。官僚仕事っつーのは、全く持って、、、、。ねえ。でもこれはひどすぎ。
そんでもって、今日は父が「ボジョレーヌーボー」を買ってきていた。
おととい解禁だったんだっけね。
でも、はっきりいって、ボジョレーヌーボーって、「アルコール入りぶどうジュース」って感じ。何で日本で(のみ!)こんなに売れるのかさっぱりわからん。ま、へたな安ワインよりおいしいといえばおいしいけど。自分はお酒、あんまり知らないけど、こと赤ワインだけはお気に入りの銘柄も3種類ほどあって(って言っても95、97、98年物で「グランクリュ」が良いということくらいしか知らない)、自分で買うならそれ以外ありえないって感じ。
酒弱いだけに、味には意外とうるさいかも。ビールもノドで飲むタイプの発泡酒やスーパードライは苦手。国内ならエビスのみ。あとはピルスナーウルケルとかカッフェレイとか、ギネススタウトとか、レーベンブロイとか、ベルギーの白ビールとか、そんなんが好き。
日本酒は全然知らん。よく飲み会で出てくる「八海山」、あれはまあ普通に飲める。でもあれがどのくらい高級な部類なのか、とか、全く知らん。
焼酎も「いいちこ」しか知らない(笑)
ウイスキーは山崎の何年モノがどうとかいう会話は聞いたことあるけど、だから何?って感じ。
ウイスキーならコニャックの方がまだ好き(コニャックもウイスキーの一種?)
となんとか酒の話題にたどり着いたので、これからボジョレーをいただいて寝ることとしましょうか(^.^*)
にもかかわらず、なんと今日、一家全員で仕事をサボった、いや休んだ(笑)。
別に仮病も何も使わず、堂々と私用があると言って休んだので、やましい所はない。
仕事さえなんとか片付いていれば、そういうことも別に可能な我が職場。
で、一家で何をしたかというと、天下のウィーンフィルハーモニー管弦楽団のチャリティコンサートを聴いてきた。全額俺様のオゴリである。いくらかかったかは、ヒミツのあっこちゃん(古い。。)
チャリティの目的は指揮者ゲルギエフの両親の国、北オセチア(たぶん厳密には南オセチア=現グルジア領なんだと思うが、そのあたりの説明はどこにも書いてないので、わからん。自分はこのへんの国の情勢へかなり強い嗅覚を持っているので、北オセチアか南オセチアかってのは、直感的に何となくわかってしまうのである)の小学校爆破事件(今年9月)の追悼と復興のため。そして、追加で急きょ、新潟県中越地震の支援にも半分を振り向けることとなったそうだ。
で、一家で自分の運転するクルマでGO!ってなわけだが、これが超大失敗!
普段、俺は都内でクルマ乗るのは土日だけなのだが、平日がこんなに道混んでるとは!!
ナビの到着予定時刻は当初、開演40分前を指していたのが、だんだん遅くなり、ついに開演ジャストを示すに至り、なんと自分は高速を降り、駐車場に停め、最寄り駅から急きょ地下鉄で行くことにした。がしかし、道が混んでいたのは高速だけでなく、しかも駐車場も見つからない。めちゃ高価なチケットなので、正直レッカー移動されてもいいから適当な所に放置してしまおうかとさえ思ったのだが、確率80パーセントレッカーされる(そうすると3万の出費+減点+手続きの時間を食う)だろうと思うと、それも堪らんので、なんとかパーキングを見つけ、最寄り駅から地下鉄に飛び乗った(ちなみに駅は半蔵門線の「清澄白河」だった)。
で、案の上、遅刻。このチャリティコンサートはわずかチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」1曲しかやらないもので、遅れると途中の楽章からになるのだが、それも例えば20分以上遅刻したりすると、3楽章からとか、4楽章しか聴けないってことになりかねないので、乗り換えの位置から何から何まで工夫し、老親まで一緒に走らせた(笑)。ま、老親たって、まだ現役で働いてる歳だし、たまには運動させないと、なんて殊勝な意図はこの時は別になかったけれど。。。で、実は雨の中走ったら、靴がスリップして、俺が思いきりコケタ。。。勢い良く転んだので、アザができてしまった。まだかなり痛いっす。
で、なんとか1楽章の後半くらいでホールに到着。
そして、2楽章から聴いたのだが、やはりサントリーホールは厳しく、途中入場は当然として、楽章間入場さえ座席まで行くことは認めず、我々とほかに10人くらいいた遅刻者たちは一番後ろの空きスペースでの立ち見となった。ま、そのあたりはサントリーホールの中で特に音響が悪いエリアではないのだが、とにかく小走りにやってきた直後から「悲愴」を延々と立ち見で聴くのは辛かった!がしかし、これまた稀代の名演だったのだから、困ったもんだった。
2楽章はウィーンフィルのヴァイオリンの美音がとことん堪能できた。自分の母の表現を借りれば、「弦の音に全身が包まれたよう」だった。
楽章間は全てこの日のゲルギエフはアタッカ(休まずにすぐ次の楽章に突入すること)で入った。しかもお客さんの鑑賞態度があまりにもすばらしく、なにせほとんど咳もため息もプログラムめくる音も何もない状態。しーんと聴き入っていたので、立ち見の自分としては姿勢を変えるだけでも服が擦れる音や靴がぶつかる音なんかがしそうで恐くて、全く体をピクリとさえできなかった。普段、日本の音楽会の客のマナーの悪さに辟易してる自分としては、ちょっと感動的なくらいだったのだが、これはこれで困る。お腹もすいてたので、弱音の所や曲が終わった後、指揮者が1分ほど黙祷していた間(当然この演奏会は拍手ナシ。どうも開演前にそういうアナウンスもあったみたい)にお腹がグーグー鳴って恥ずかしかった(苦笑)。
で、アタッカで入る3楽章、4楽章ですぐに気分を入れ替えてきて、全く違うキャラクターの音質でフレーズが奏でられていたことには、すごく驚いた。「悲愴」というかチャイコの曲っていうのは楽章が変わると、音楽の形式もテンポも前楽章を引きずらずに一掃してやり直す感覚が必要な面があるので、これは見事だった。
3楽章のしつこすぎるくらい繰り返される主題は、ウィーンフィルの金管の音がチャルメラっぽい安っぽい音なので(ウィンナホルンだからかな)、うーむ、って所もあったが、音楽としてはすごい盛り上がりを見せ、4楽章のゲルギエフの雄叫びが聞こえてきそうなくらい深いため息のような弦のフレーズの高まりも緊迫感があってすばらしかった。途中で何回も息を飲んだ。いつしか立ち見で足が辛くなってたことも忘れた。ただ、同じ行動を強いた普段運動不足の我が父が倒れるんじゃないかとちょっとだけヒヤヒヤしてたのは事実だが。。。
終演後、ゲルギエフと団員は1分以上もの間、ピクリともしない。
で、ようやくゲルギエフは静かに立ち去り、それに続いてコンサートマスターのキュッヒル氏(彼の奥さんは日本人だ。どうでもいいけど。)と団員たちが軽く一礼して静かに出ていった。この時点で客の1割くらいの人はパラパラと拍手もしたが、すぐに鳴りやんだ。そう、こういうコンサートでは拍手はいらない。それは主催者がそうお願いしたから、というだけではなく、本当にいらないと思った。そうして静かに帰っていく演奏会というのもいいもんだと思った。
もちろんアンコールもなし。
で、終演後、赤坂アークヒルズの洋食屋で軽食を取り、初めて六本木ヒルズなんぞを散歩し、六本木のちょっとこじゃれたカフェでお茶して、それで家族とは別れた。
で、次に俺が休日を最大限有効に活かすために行った所は、六本木の「青山ブックセンター」。
本店の方はどうもつぶれたとかいう噂を聞いた(デマだったらすみません)が、このブックセンターは置いてある本うち、趣味的な本の割合が異様に高くていい。普通の本屋にどーんと陣取っている、週刊誌や漫画、普通の文庫本や啓発本やタレント本といった類の本が、すごい端っ子に追いやられていて、目立つところには、アート、建築、音楽、映画、社会学、ファッション、業界関係の本、そんなものが陣取っていた。
で、ここであれこれ物色した結果、クラシック音楽の書籍1冊とフランスコメディ映画のジャック・タチ監督の名作「PLAY TIME」のDVDを購入した。
ここは特に映画関係の書籍やDVDには力を入れていた。と言っても、ユーロアニメと単館上映系(ほとんどヨーロッパ映画)がほとんどという品揃え。自分の好きなジャンル。といいつつ最近映画はすっかりご無沙汰してしまって、置いてある品にあるゴダール、トリュフォー、カウリスマキ、ビクトル・エリセ、タルコフスキー、ソクーロフ、シュウ゛ァンクマイエル、ノルシュテインなどなどといった名前を見るにつけ、片っ端から見ていきたい衝動に駆られる(もっとも上記に挙げた監督の作品は既にかなり観たけど)も、なんとかタチ監督(「ぼくの伯父さん」で有名。フランスのチャップリンとか言われてる)の上記の作品だけでおさめた。
この「一日一善」のタイトルにもあるように、映画は自分の中で音楽にも匹敵するくらいの趣味なはずなのだが、最近ぜんぜんご無沙汰。少しバランスをとろう。
ってことで、次は上野へいく。
目的は2つ。バランスを取るためっていうより、行きたくて前から我慢してた「マティス展」(西洋美術館)を観ることが1つ。もう一つは、東京文化会館の音楽資料室へ行き、音楽の資料をかき集めること。
この時点で午後6時。
マティス展は金曜だけ午後7時までやっているので(ほかの曜日は午後5時まで)、午後8時まで開いてる東京文化会館の資料室のコインロッカーに荷物を置いて、手ぶらでわずか50Mもない正面の建物、西洋美術館へ行く。
マティスは自分が一番好きな画家の一人。
晩年の切り絵がたくさんある、フランスのニースにあるマティス美術館にも行ったし、「マティスの赤」がたっぷり堪能できるサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館でもマティス(とレンブラント)に多くの時間を割いた。そしてたぶんマティスの主要作品を一番たくさん置いているパリのポンピドゥセンターへ行った時も、時間があまりなかった中で、マティス(とシャガール、ミロなど)だけは手を抜かずにじっくり観た。
そして今回、この日本での特別展のために、日本国内のマティス作品の数々のほかに、世界中、中でもそのパリ、ポンピドゥセンターにあるマティスコレクションからかなり主要なものを持ってきていた。例えば今日の画像として挙げた画像にある絵画、この絵はかなり有名。赤がほんとにきれい。
そしてこの展覧会はコンセプトもしっかりしていて、マティスが想定していた作品の結果だけでなく過程も見せたいという欲求にも忠実に応えていた。つまり、習作段階の絵も完成形の隣にずらずら並べ、作品ができあがるまでの画家の試行錯誤を示したのだ。それからマティスの場合、同じ主題の作品を違う技法、視点に基づき数種類描くことも珍しくなかった。だから今回の展覧会でも、例えば、「ナスタチウムダンス」http://event.yomiuri.co.jp/matisse/art/art02.htmlっていう作品がニューヨーク、メトロポリタン美術館にあるのだが(もっと有名な「ダンス」の弟分的な作品)、これとそっくりな絵がロシアはぺテルブルクのエルミタージュ美術館にもあって、前者の展示の横に後者の写真を配置(実物は借りれなかったのだろう)したりしていた。こういう設定はとてもわかりやすいし、啓発精神旺盛って感じで、知的好奇心が喚起されて良い。
で、こうしてマティスに熱狂し、東京文化会館の音楽資料室へ戻ると午後7時を回っていた。で、いよいよ資料をコピるか、って思ったら、なんと「コピーは6時半までです」とのこと。官僚仕事っつーのは、全く持って、、、、。ねえ。でもこれはひどすぎ。
そんでもって、今日は父が「ボジョレーヌーボー」を買ってきていた。
おととい解禁だったんだっけね。
でも、はっきりいって、ボジョレーヌーボーって、「アルコール入りぶどうジュース」って感じ。何で日本で(のみ!)こんなに売れるのかさっぱりわからん。ま、へたな安ワインよりおいしいといえばおいしいけど。自分はお酒、あんまり知らないけど、こと赤ワインだけはお気に入りの銘柄も3種類ほどあって(って言っても95、97、98年物で「グランクリュ」が良いということくらいしか知らない)、自分で買うならそれ以外ありえないって感じ。
酒弱いだけに、味には意外とうるさいかも。ビールもノドで飲むタイプの発泡酒やスーパードライは苦手。国内ならエビスのみ。あとはピルスナーウルケルとかカッフェレイとか、ギネススタウトとか、レーベンブロイとか、ベルギーの白ビールとか、そんなんが好き。
日本酒は全然知らん。よく飲み会で出てくる「八海山」、あれはまあ普通に飲める。でもあれがどのくらい高級な部類なのか、とか、全く知らん。
焼酎も「いいちこ」しか知らない(笑)
ウイスキーは山崎の何年モノがどうとかいう会話は聞いたことあるけど、だから何?って感じ。
ウイスキーならコニャックの方がまだ好き(コニャックもウイスキーの一種?)
となんとか酒の話題にたどり着いたので、これからボジョレーをいただいて寝ることとしましょうか(^.^*)
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