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投稿日:2005-03-06 Sun
明日はワタクシの出身大学のOBOG団体、稲友マンドリンクラブの演奏会です。自分は今回初参加ですが、さすがに同門ということで、半分以上の方は、既知の方々。
ただし、世代が幅広く、普段はそれぞれ別の団体で音楽活動している人たちが集まってきます。
サウンドも「えんじ色」とか、特別な色があるわけではないですね。これは良くも悪くも、でしょうか。
今日は一日、家にいました。土曜日に一日家にいたのは、いったいいつ以来なのだろう・・・?
本を読んでいました。

対岸の彼女
角田光代
今年の直木賞受賞作です。
お世辞にも読書家とは言えない自分ですが、気が向いたらなんか適当に読みます。
ジャンルは、いろいろですね。
小説、評論、ビジネス書、シゴトに関連する本、音楽書、旅行記、マンガ、雑誌、映画のシナリオ本などなど
小説に関しては、学生の時にもっと読んでおけばよかったです。今の文章力のなさにそれがモロ、響いてます。
ニガテなのはいわゆるハウツー本。
「超整○法」とか「これであなたもおしゃべり上手」「上司に気に入られる100の言葉」みたいな類の本ですね。なんかダメ。こんなのに頼ると自分がなくなってしまいそうで。でも取捨選択して上手く取り込める人には有用な本なのでしょうね。
で、この「対岸の彼女」、これはおそらく女性による女性のための小説。
女性特有の人間関係、家庭のこと、子育てのどちらかと言うと負の側面が等身大の視線で描かれています。
読んでいて少し気になったのは、作家の内に持つ感性がハッキリと現れている箇所が見受けられ、それがストーリー展開に恣意的に連動されている感があり、それが少々煩わしく感じられたことです。ディテールまで計算して作られているようでいて、実はとても主観的な描写なのかな?とか、そういう風に読んでいて舞台裏が気になってしまうのは、どうなのかな?という気がしました。
この作家の感性とは、つまり、中庸の美徳というか、結構禁欲的な人だと思うんですよね。その価値観があまりに徹底されていて、ちょっと小説全体が息苦しいカモ、なんて。
人生はもっと恥ずかしくエキセントリックなものでもいいのでは?とか考える最近のワタクシの傾向には、そういう点では合いません。結局の所、「洗練とは退廃の裏返し」というのが最近思うこと。泥臭く向き合ったことからしか、誠(マコト)は生まれない。とても男性的な人生観かもしれません。
などと批判というよりはむしろ不平不満のようなものをダラダラと書き連ねておりますが、とは言え、話そのものはとても面白いこともまた事実。
女性特有の複雑な人間関係の機微が誇張されることなく、リアルに描かれていると思うし、女という性に生まれた30代の人間が感じる生の感覚を、渦中にいる者でなくとも実感できるほどに伝えられる筆力は相当なものなのでしょう。
何よりも登場人物の中に天才的な人、超奇人変人、金持ちとかがいないんです。なんか普通。これはやはり彼女の中庸的な感性によるものなのでしょうけど。
この作家さんは中野、高円寺、荻窪といった辺りの街が好きなようですが、まさにあそこらへんの中央線ノリな小説かな?東横線的なセレブ感もなく、総武線的な庶民的な感じもない、ほんのちょっとだけ洗練された小利口な都会人の生活、そこそこの家庭に育ち、学歴とお金が多少あってまずまずの暮らしをしていて、でもどこか孤独、そんなイメージ。
性別は違いますが、階層的には自分だってそう遠くはないと思うので、何となくわかる部分もありますね。
でも、欧米のような明確なホワイトカラーでもないんですね。だから独身時代は映画の配給会社でクリエイティブなシゴトしてた人が、主婦業に飽きた途端、清掃業でもいいから働きたいなんていう風にも言うんです(清掃業が悪いワケではありません。ただこの手の人としては珍しいチョイスなのは確か)。この設定も何となく実在してそうなリアル感があります。
普段、音のことを文字にする作業は難しいな~、って思うのですが、文章のことを文章で表現するのもやはり同じくムズイじゃんって気付きました。
つまりは、文章がヘタってことですから、残念!斬り!!
(今日、2か月ぶりくらいにテレビで波田陽区を見マシタ)
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人と関わっていくってどういうことだろう?人はひとりでは生きていけない。親子、夫婦、恋人、友だち、同僚 ……。いろんな関係があるけれど、その絆を保っていくのってけっこう難しい。この本は、自分の高校時代をまざまざと思い出させる。あの頃、いつも行動を共にしていた 2005-03-09 Wed 16:35:17 | 占い日記
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