投稿日:2005-09-02 Fri
おととい職場の定期健康診断の結果が悪くて(尿たんぱく3+、クレアチニン1、5)落ち込んでおりましたが、こちらのJ大学病院で昨日受けた採血ではクレアチニン1、25でした。これだけ違うのはやはり測定方法に違いがあると推定されるようです。でも、そうは言っても同じ職場の検診で3年前はクレアチニン0、9でしたからね~。ステロイドパルス2日目が終了。
今のところやや体温が高めで頭がたまに痛いくらいで、副作用らしきものはナッシング。
もっとも、これから半年~一年ステロイドと付き合っていく中で想定される副作用は多岐に渡ります
・骨粗鬆症
・脱毛症
・むくみ(特に顔のむくみムーンフェイスは有名)
・食欲増進と体重増加
・夜、寝れない
・免疫を抑制してるので、風邪など感染症にかかりやすくなる
・発熱
などなど
上記全てにかかるとは考えにくいですが、最低1つは覚悟かもしれない…(他の皆さんのブログから見て)
ま~今回は手術があるわけでもなく、下記の安静条件さえ守れば、あとは点滴付けてゴロゴロしてるだけなんで、非常にラクですね(^^)/~~~まだ副作用もないし。
安静条件
・階段は使わない
・ブラックコーヒーなど胃の荒れるものは禁止
・院内移動可能だがマスク着用のこと(感染症予防)。これは退院後も数日はやる。
・なるべく動かない・カラダに少しでも変調があればすぐにナースへ報告
・食事制限中なので、院内食以外は食べない
そんなとこですか。まあ当たり前って感じですが院内の散歩なども控え気味にっていうのが少々息苦しい。
今年というかここ4か月で30日近くも入院してるので、この機会を有効に使わない手はない!ってことで、いろいろやってきました。
5月の腎生検の時は、仕事関連の本読んだり、本や映画のDVD見たり。
7月の扁桃腺摘出手術の時は、楽譜の写譜したり、こんな時でもないとチャレンジできなそうな大作小説(カラマーゾフの兄弟@ドストエフスキー、ただし上巻まででストップ中)や16時間・4夜かけて上演する超大作オペラのDVD(ニーベルングの指輪@ワーグナー、ただし最終四話目「神々の黄昏」がまだ途中)見たり。
で、今回は、入院期間が最長で5泊くらいなので、TSUTAYAからDVDを5本もレンタルしてきました。既に見たのは「ベルリン天使の歌」です。これは観るの二度目ですが、実にいい映画であると同時に、実に睡魔におそわれる映画(^_^;)これ、睡眠薬としてDVD買っちゃおうかな(笑)って感じです。なにぶん、あの世からこの世を見てるシーン(映画の大部分)がモノクロで、セリフは詩的で静的で、いわばタルコフスキー並みの作品?なもんですから。「カンヌ映画祭・パルムドール作品」だったと思いますが、あんまり安直には見れない映画かもしれない?
あと、今回はとにかくバッハ!
持ち込んだバッハグッズ
・主要作品のCD20枚くらい
・スコア2点(音楽の捧げ物と無伴奏チェロ組曲)
・3冊の書籍(池辺晋一郎著の「バッハの音符たち」、「200枚のCDで聴くバッハ」、古楽器の第一人者アーノンクール著「古楽とは何か」)
池辺晋一郎の本、素晴らしいですね。
中が譜例だらけの音楽書って、ふつうはちょっとキツいんですが、N響アワーでもわかるように、このオジサン、ダジャレじゃなかった、かみ砕いた説明がめちゃ上手い。
「音楽の捧げ物」の「謎カノン」(という超高度なナゾナゾ曲群があるのです)なんて、これのおかげで初めて見方がわかりました。スコアに原曲とリアリゼーションって同じ曲に2つの譜面が載ってることの意味も、恥ずかしながら、昨日初めて理解しました。
などという具合にバッハを今回はちょっと攻めてみたいと思います~。一日中聴いても飽きが来ないバッハはすごいっす。「音楽の捧げ物」(約40分)なんて昨日から4回は通して聴いてますし、大作「ミサ曲ロ短調」なんてもんも、まとめ聴きするのは入院中が絶好のチャンス!
って何て生産性のないヲタクくさいことしてんだ!って思ったアナタ!!
いやいや全ての音楽の基本はやっぱバロック、古典。中でもやっぱバッハっすよ。このことは特に五重奏団レサンクの活動や方向性を考える上で痛感しましたね。「あ~オレって(他もだけど)バロック全然わかってないし、ちゃんと考えたことないな~」と。経過音とか分散和音とか非和音とかのこともあまりわかってなかったし、対位法そしてフーガなんてもうゼロに等しい知識。
このお勉強はまだ始まったばかりですが、継続すればきっと後の時代の音楽、とりわけロマン派以外のを理解する助けになるだろうと思ってます。ということも見据えて、既にブゾーニだとかレーガーだとかウェーベルンだとか、特にバッハの影響の大きな人たちのCDも病室にあったりします(^_^;)
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