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タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
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    メトロポリタンマンドリンオーケストラ
    予告どおり聴いてきました!

    メトの演奏会。
    ワタクシ、今年は出演を見送らせていただいたものの、基本的に団員ですのであんまり客観的には書けません。

    思い入れたっぷりであることを申告した上で、今日はレビューではなく「感想文」として書きます(「あれ、いつもそうじゃなかったの?」という突っ込みがありそうですが・・・)

    【メトロポリタンマンドリンオーケストラ第16回演奏会】

    日時:2005年9月24日(土)18:00開場 18:30開演
    場所:日本大学カザルスホール(JR御茶ノ水駅)

    指揮者:小出雄聖
    ハープ:佐々木冬彦
    ソプラノ:太田真紀

    曲目:
    アントン・ウェーベルン(笹崎譲編曲)/弦楽四重奏のための緩除楽章(1905)
    モーリス・ラヴェル(笹崎譲編曲)/序奏とアレグロ
    松平頼暁/Bee in the Cage(委嘱作品・初演)
    リヒャルト・シュトラウス(笹崎譲編曲)/メタモルフォーゼン(変容) AV.142


    オー、久々に客席から聴くメトだ!

    もう、なんだか涙が出ちゃうくらい良かった!!

    自分は誰が何と言おうが、日本一のマンドリンオケはここメトだと思っております。
    オーディションなどがないから全然誇ることでもないのですが、ここの団員としてこれまで数回、メトの演奏会に出演してきたことをナイスな体験だと思っております。
    もっとも、いっつも悪戦苦闘でして、やってる最中はホントに大変なんですけど。

    (1)アントン・ウェーベルン(笹崎譲編曲)/弦楽四重奏のための緩除楽章(1905)

    ウェーベルンとしては「若書きの曲」ということになりましょうか?
    自分はウェーベルンっていうと、なんだか点描画のような音数の少ない抽象的な音楽をすぐ連想しちゃうのですが、これはまだまだロマン派の色彩の濃い音楽。シェーンベルクで言えば「浄夜」みたいなもんなのですかね。ウェーベルンでも管弦楽曲なら「夏風の中で」っていう曲なんかは、調性のある音楽として割と聴きやすいですけど。

    この曲のCD、探しているのですが、見つからないんです・・・。
    なので、一回も原曲を聴いたことがありません。
    一応コレとか在庫ある所がないかなーって思ってるんですけどねえ。
    あるいはコレなんかメタモルフォーゼンまでカップリングされていて、ステキなCDなんですが、在庫切れ・・・。

    一度聴いただけではあんまり細かい所はわかりませんでしたが、新ウィーン楽派(と言ってもシェーンベルクは著作権上、まだ編曲できないので残りの2人)の調性音楽時代の作品群は、ラヴェル・ドビュッシーと並んでメトの十八番なんだなーというのが、よくわかりました。

    (2)モーリス・ラヴェル(笹崎譲編曲)/序奏とアレグロ

    昨年、フランスの名指揮者かつ名ピアニストのフィリップ・アントルモン氏(NHK教育TVの「スーパーピアノレッスン」っていう素晴らしい内容の教育プログラムで講師をされています)の指導を受けた時の曲がこれでした。当時はまさか、翌年の本番、客席でこれを弾くことになるとは思いもせず、割と熱心にパート譜だけでなくスコアも読んだりしていたものでしたが・・・。

    ハープの独奏の方がその時とは違う(もちろん指揮者も今回は小出先生なので違う)ので、テンポ感・音色がずいぶん違いました。
    ちなみに自分の持ってるCDは、ラスキーヌがハープ弾いてるやつですが、昨年弾いていた女性の方の演奏もこちらに近い。柔らかくて女性的な印象っていうんですかね。
    今日の方の演奏は、剛毅!歌舞伎役者のように「決め」をしっかり持ってくる感じのハープ演奏はとても斬新でした。
    ハープという普段聴く機会の少ない楽器で、これだけ多様な表現があるんだなーと驚きましたね。

    (3)松平頼暁/Bee in the Cage(委嘱作品・初演)

    不確実性を研究された現代音楽界の大御所先生というようなことだけは知識として持っていましたが、先生の作品を聴くのは寡聞にしてこれが初めて。それがマンドリンオケでの体験だったということでした。

    ソプラノの方が素晴らしかったです。
    プロフィールを拝見すると、シェーンベルクのスペシャリストでいらっしゃるようですが、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」っていうソプラノ独唱満載の曲での歌唱法と共通するものを感じました。

    シュプレヒ・シュティンメ Sprechstimme(話すような声)っていうんですよね、その歌唱法。ピッチどおりに音を発声した後、自由にずらしていく、そんな歌い方のようです。

    我が家に「月に憑かれたピエロ」をシェーファーが歌っているDVDがあるんですが、これは近未来サイバー都市みたいなベルリンが舞台の映像で、ゴキブリが出てきたり、クラシック音楽のイメージ映像としては明らかに過激すぎる。こうした表現主義的な手法っていうのも含め、何かを表現したくて止まない作曲家の方の意思を感じますね。

    と言っても、ちょっと難しいかな、なんて身構えているととんでもない。
    コミカルなんです。
    そのコミカルな内容を演劇的な?強い表現力で歌唱するのだから、それはそれは不思議な空間が生まれます。

    うーん、上手くいえないなー。
    こういうのを「これだ!」って思えるウマイ説明があったら、どなたかにしていただきたいところです。

    (4)リヒャルト・シュトラウス(笹崎譲編曲)/メタモルフォーゼン(変容) AV.142

    そして今回の真打ちは、「23の独奏楽器のための」と題された壮大な音楽。変奏曲ではなく「変容」です。ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」って曲がこれの数年前に書かれていますし、当時は「変容」ブームだったのかもしれません。

    というのも、ここで表現される「変容」とは、第二次世界大戦で破れゆく「ドイツ」の変容を指しているんです。
    この「ドイツの落日」については、芸術大国であるがゆえに、様々な表現手法によりこれまで発表されてきました。

    例えば、映画「ドイツ零年」なんかもそうです。

    この「メタモルフォーゼン」は、最後こそベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」から第二楽章「英雄葬送曲」が引用されはしますが、基本的には4分音符3つにテヌート・スタカートを付けただけの動機(及び他のいくつかの主要動機)をパート間で受け渡していく中で、音楽が生成発展していく、そんな抽象的な対位法的表現の中で、ドイツの落日を描き切っているのが、すごいです。

    Rシュトラウスは、実生活においては守銭奴で地位や名誉に目がくらみナチに協力的だったなど、ロクな言われ方をしない人で、彼の音楽も華麗なオーケストレーションにばかり目が行くけれど、「内面性がない」なんていわれ方もする人です。
    自分もそういう風に思う所もなきにしもあらずですが、「四つの最後の歌」とかこの「メタモルフォーゼン」なんかは、日本人の好きな「侘びサビ」を感じる内向的な音楽だと思います。
    オペラだって、「サロメ」とか「エレクトラ」(特にエレクトラ)みたいに激しい音楽もありますしね。
    Rシュトラウスって、自分にはなかなかつかみどころのない作曲家です。

    実はこの曲から、自分は座る席を1階から2階席に移しました。

    というのも、1階席では、一番前のプルトのソロしか弾いてる様子が見えないので、2階席それも舞台脇くらいの所で「23の独奏楽器」のうごめく様子を目の辺りにしたい!って思ったんですね。

    旋律の割り振りとして、思った以上に1プルのソロへの傾斜が強いことには驚きましたが、マンドラのトゥッティが効果的な場面が多く見られたりしたのが良かったです。

    というわけで、全般に大満足の演奏会。
    うーん、やっぱメトいいっすねー。
    実際に中でやると大変ではあるのですが、あんな精緻なレシピ(編曲)と調理(演奏)で最高の素材(曲)が出されたら、食べる人(聴き手)は、唸る他ないって感じです。
    また出演させてもらえたらいいなと思います。

    -------------------------------------------------------------

    終演後、なんと?別の呑み会に参加してきました。

    というのも、最近まで海外に行ってた大学のマンドリンクラブ同期のコンサートマスターKが数年ぶりに東京へやってきて(私的に東京を通過したりはしてたみたいですが)、彼を囲んでの呑み会に遅れて参加してきました。

    カザルスホールにいたマンドリンクラブ後輩のYHGさんも「拉致」して高田馬場まで連れていきました。

    自分のマンドリン活動は、大学卒業後、あちこちへ場が広がりましたが、やはり自分の原点・ルーツはここにあったのだな、と思った呑み会でした。

    ただ、会話のネタが「○△が今度、結婚するらしい。□×さんが子供産むみたいで、予定日は○月×日頃だから、お祝いしようよ。」とか、そんな話が多い。みんなそんなお年頃なんですなー、はははは(ヒトゴトモードナリー)。
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    マンドリン合奏 | 02:00:56| Trackback(0)| Comments(3)
    コメント
    好きな演奏というわけではありませんが、、、
    メト演奏会お越しいただきありがとうございました。
    来年は是非ステージ上でご一緒できますように。。。(^^

    さて、ウェーベルン、それほど好きな演奏というわけではない
    のですが、私の手元にはこの2枚+数枚のCDがあります。
    カップリングの妙味と即日ゲットということで、前者がいいかも
    しれませんね。ご参考まで。

    カルミナ四重奏団
     
    http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=126723

    エマーソン弦楽四重奏団
      http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001GOW/qid=1127745991/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/250-7178042-5338666

    #この曲、あまりお勧めに出会っていないです。どれも一長一短
     な感じ。それほど難しい曲とは思えないのですけどねえ。。。
    2005-09-26 月 23:56:53 | URL | さとーひろし [編集]
    ウェーベルン/緩除楽章
    ご来場ありがとうございました。

    それでは、私のコレクションを紹介します。

    ボロディン四重奏団 結成60周年記念アルバム
    http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1073937
    これは、東京エムプラスが輸入しているので、比較的入手しやすいはず。録音もよろしいです。

    ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004UHPM/qid=1127750456/sr=1-8/ref=sr_1_0_8/249-6004049-0214755
    ウェーベルンの弦楽四重奏曲すべてと、ギーレンの弦楽四重奏曲のカップリング。指揮者としても活躍しているギーレンの作品は貴重。ソニークラシカルから国内版が出ていたんですけどねえ。

    以上、ご参考まで。
    2005-09-27 火 01:09:10 | URL | MET事務局 [編集]
    さとーひろし様・MET事務局様
    メト演奏会、どうもお疲れ様でした!

    生意気にも≪感想文≫など書き散らしてしまいましたが、ご不快な表現などなかったかと、心配です。

    ウェーベルンのCDオススメ、ありがとうございました

    ブログ本文にも書かせていただきましたが、カルミナSQのは既に所持しておりました・・・。
    正直・・・「メトの演奏の方がいい」と思ってしまいました。

    ボロディンSQのも聴いてみます。

    また、来年は時間・体力の許す限りは出演させていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
    2005-09-27 火 02:04:22 | URL | タテラッツィ [編集]
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