■PROFILE

タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
  • RSS
  • ■RECENT ENTRIES
    ■CATEGORY
    ■ARCHIVES
    ■RECENT COMMENTS
    ■RECENT TRACKBACKS
    ■LINKS
    スポンサーサイト
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。


    スポンサー広告 | --:--:--| Trackback(-)| Comments(-)
    善悪二元論の危険
    マンドリンばかりにうつつを抜かしていますが、そんな中でも世間ではいろんなことが起きているようで、今日は超久々に時事ネタでも。
    (今日も楽器はほんの少しだけですけど弾きましたよん♪)

    昨今の世の中は善悪二元論が大流行のようで。

    政治の世界を見ても、ブッシュ・小泉しかり、イタリアのベルルスコーニ首相(ACミランのオーナーでもありますね)しかり、フランスのルペンやオーストリアのハイダー、石原都知事なんかの超国粋主義者が数年前に選挙で大躍進したのだって、そのわかりやすさ、単純な善悪二元論がウケたからに他なりません。

    今日ちょっと立ち読みしてきた本で

    好きか、嫌いか―松本人志の二元論

    っていうのがあります。



    彼は、この本の中で、ブッシュのことを「やってることは嫌いだけど、物事をはっきりさせるそのやり方は好き」みたいなことを言っています。

    でもね、松本さん、ブッシュの最大の問題は、その単純明白で勧善懲悪的な姿勢なんですよ!

    イラク戦争やらグアンタナモ基地での捕虜虐待事件やらっていう個別の問題は、全てその政治姿勢が結実した現象に過ぎないわけですよ。

    松本人志は、まー面白いことも言うけど、決して正しいことを言う人じゃないというのが、自分の印象でして、だからこそ、彼にはあんまり国を左右するほど大事な問題に発言してほしくないです。
    彼の映画評論とかは、面白いところもあるんですけどね。

    そして、最近新聞を賑わせているのがこの人、フランスの内務大臣コジコジじゃなかった、サルコジ。

    10月27日に、低所得者層が多く住むパリの近郊でアフリカ系移民の少年2人が警官に追われて変電所の逃げ込み、感電死した事件がありました。それをきっかけに、パリ郊外を皮切りにフランス各地で暴動が起きています。
    その暴動に参加している若者に対して、このサルコジが吐いた言葉

    君たちは「若者」じゃない。社会のクズだ。

    自国の移民(と言っても現在は既に2世・3世が大半の「れっきとした」フランス人。なぜならフランスという国はその「自由・博愛」精神の元に、自国民の識別に関して出生地主義を採っているから、彼らは移民ではなく「移民出身者」なのです)に向かって、サルコジはこう言ったのですよ!!

    そしてその結果、「社会のクズ」たちの火に油を注ぐこととなり、ご存知のとおり、今、フランスはトンデモナイことになりつつあります。

    自分は政治学者でもアナリストでも何でもありませんので、現時点の情勢分析なんかはどっかヨソ様のサイトや新聞なんかで勉強していただくとしまして、こうした事態のウラにある通奏低音的なものを追いかけてみたいと思います。

    こんなん自慢にもナンにもなりゃしませんが、自分はフランスにはこれまで4回行ったことがあります(全部短い滞在ばかりですが)。

    パリの中心から郊外へ走るRERという中距離鉄道があります。日本で言えば、東海道線の各駅電車とか横須賀線・総武線快速みたいな感じの電車です。パリで一番大きな空港、シャルル・ド・ゴール空港からパリ中心街へ出るために各駅電車を使うとなると、自ずとこの路線を使うことになるのですが、途中の景色がですね、そりゃもうヒドイんです。殺風景で掘っ立て小屋みたいな家ばっかりで、壁には落書きだらけ。そして途中駅のホームではほとんど誰も降りようとしない。

    え?ここは本当にあの「花の都パリ」なの?

    と最初は目を疑いました。

    そしてパリの中においても中心から少し外れた地域でメトロなんかに乗っていますと、気づいたら同じ車両に白人が一人もいない!なんてこともありました。東洋人も自分ひとりで、あとは数十人の黒人でした。

    言うまでもなくフランスにおいて黒人というのは元植民地の移民を指します(モロッコやアルジェリアのアラブ系の人もいます)。彼らは戦後、労働力不足を補うためにフランスへ連れて来られた人たちで、当初の一世はバラックみたいな家で暮らし、二世・三世が中心の現在は、家賃の安い郊外の公営住宅などに住んでいます。

    パリ郊外などには、こうした貧しい移民出身者が住民の過半数を占める地区がいくつもあります。

    地区のコミュニティの中心はモスクであり、キリスト教会ではありません。

    しかし役所や警察署の人間の大半は白人のフランス人であり、彼らは地域と上手く馴染めないという問題を抱えています。

    一時期、こうした問題の解消のため、交番を移民地区の中に設置し、地域住民とふれあい、コミュニケートすることで治安を維持するという、いわば「対話路線」が選択された時期もありました。

    がしかし、この内務相コジコジじゃなかったサルコジが、それらを全廃。そしてこうした移民出身者たちを「ならず者」と断定し、厳しく抑え込む方策が採られました。そうしたことによる移民出身者たちの不満が、今回の暴動の直接のきっかけとなったわけです。

    そして、もう一つはもちろん貧困の問題です。

    アフリカの旧フランス領植民地というのは、内戦があったり極度の貧困に脅かされている国が少なくありません(シエラレオネ、コートジヴォワール、アルジェリアなど)。
    なので、自由とか博愛とか平等というよりは、まずは「毎日のパンと安全に寝ることのできるベッド」を求めて、フランスへやってくるのです。
    この中には不法移民が多数いることもあり、フランスの郊外はもはや政府も実態把握不能の無法地帯化していたとも言います。

    出生地主義を採るフランスでは、白人とも法律上は一応平等の地位を与えられますが、実際は日本で言う3K労働しか任せられないケースが多いといいます。また一部に存在する成功した移民出身者はこうした貧困地区からは出て行ってしまうので、ますます貧困地区は「負け犬の吹き溜まり」と化していくそうです。

    実際、自分もですね、零下5度くらいしかない真冬のパリに行った時に、夜オペラを観た後の帰り道に、雪が降る中で黙々と道路工事をしている集団が全員黒人だったのを見て、

    「そういえば、オペラ座の中に黒人は一人もいなかったな。フランス人の人口の1割近くが黒人の今、これってすごく不自然じゃないの?」

    なんて薄ら寒い気持ちになったのを覚えています。

    アメリカでは、こうした移民問題・人種差別は今でもあるとは言え、例の公民権運動でかなり改善されたりしたわけですよね。
    実際アメリカだと、オペラ座みたいな場所にも、一定の割合で黒人の人もいますしね。

    そういえば、10年くらい前に、フィギュアスケート女子でバツグンの技術を誇るボナリーっていうフランスの黒人選手が、審判の採点があまりに辛いのを「人種差別だ!」って抗議したこともあったのを、いま、思い出しました。

    その頃と今では何も変わっていない。それどころか彼らの不満は着々と沸点に近づいていたんですね。

    思うに、フランスもきっと今後、アメリカ化していくんだろうと思います。もはやこうした「クサいものにはフタをする」式の「美しいフランス」には限界があるでしょうから。
    フランス(及びEU全域)の選挙で最近、移民擁護派の左派が破れ、保守派やさらには排斥を唱える極右が強いのは、「私たちの美しいヨーロッパ」が滅びることへの白人たちの最後のあがきであるとも言えます。

    まーもっとも、そもそもナチスが「強くて美しいヨーロッパ」を守ろうとする最後の雄たけびだったわけで、第二次大戦後のヨーロッパっていうのは、白人住民の生活水準の高さは別にしても、世界史的には「博物館化」した存在でしかなかったわけですが。。。

    しかし今度はその「生活水準」までもが危うい。
    人種に限らず、完全に能力主義の機会均等な世の中になったら、白人の中から大量の「負け組」が発生しますからね。

    では、日本ではこうした移民問題・人種差別はないのか?

    って言いますと、ありますね。

    在日朝鮮人、アジア人差別などなど。

    ちょうど昨日、国連でこんなことがありました。

    人種差別禁止法制定を 国連報告者、日本に要請 [ 11月08日 10時56分 ]
    共同通信

     【ニューヨーク7日共同】国連人権委員会のドゥドゥ・ディエン特別報告者(セネガル)が7日、国連総会第3委員会(人権)で日本における差別の状況について報告、同和問題やアイヌ民族、在日韓国・朝鮮人らに対する差別が実在しているとして、包括的な人種差別禁止法の制定を訴えた。
     ディエン氏は来春の国連人権委に具体的な対日勧告を盛り込んだ報告書を提出する予定。日本は憲法で人種や信条などによる差別を禁じているが、同氏は人種、外国人差別に特化した法律制定を求めており、日本政府は対応を迫られそうだ。


    実は、自分・・・

    ひょっとしたらアイヌ民族の血をごくわずかでも引いているかもしれないんです

    証拠は何もありませんが・・・。

    ・父が北国出身で、子供時代、かなり多くのアイヌ語を使っていたこと
    ・父や亡くなった祖父や祖母の顔つきが、ちょっと日本人離れしていること

    それだけなので、デタラメかも(苦笑)

    と言っても、自分の場合は母方が典型的「弥生系日本人顔」なので、中和されてしまってますけどね(^^;)

    在日問題についてはずっと前にブログでもご紹介した「在日」(姜 尚中著)がオススメです。「朝まで生テレビ」とかに出てブツクサしゃべってるちょっとカッコイイおじさまが書いた本ですね。



    人種差別の背景には、人種的偏見があるわけで、その中身は一種の「違和感」なんだろうと思います。ムラ社会的側面を色濃く残す日本にあっては、外国人どころか異郷人さえ遠巻きに見られるケースがあるわけでして(東京なんかでは、「おーお前も○×県人か。じゃー○×県人だけで、せーの、かんぱ~い!!」なんて光景はよくあるわけで、あれだって、結構考えてみりゃ排他的ですよね・・・)。

    以前、受けた研修でこんなものがありました。

    研修室にどんどん留学生が入ってくるんですね。

    で、講師の先生が、「それではみなさん、留学生のみなさんにいろいろ質問してみてください!」って言うんです。

    こっちはそれで、まずは日本語でいろいろ聞いてみる。

    「こんにちは」
    「日本語話せますか?」

    彼らは一顧だにしないでほくそ笑んでいるだけ。

    そこで、グループの中にいる英語に多少覚えのある人たちが今度は口々に英語を浴びせます。あるいはカタコトのフランス語や中国語で質問する人もいました。

    それでも彼らは何一つ返事をしません。

    彼らのルックスは、見たところ、中国か韓国系が1人、スラブ系っぽい白人が1人、スカーフをかぶったアラブ系が1人、そんな構成です。

    言葉が通じないっていうのは不安にあるものです。
    海外旅行経験がそこそこある自分だって、英語が全く通じない国とかだと、不安度は増します。
    TOEICスコア600点台くらいの自分でさえ、イギリスやアメリカなんか行くと、ロシアやらアラブ圏に行く時と比べて、自国にいるんじゃないか?っていうくらいの安心感が出ます。

    っていうかそもそも日本に留学してるんだから、いくら来日して日が浅くても、カタコトの日本語くらい話せるだろ?とも思ったりして、我々は困惑する一方。

    そういう疑念もあるもんだから、そのうち、

    この人たち、日本人に恨みでもあるの?

    そんな心配をする声も研修生の中から出てきました。

    で、しばらくしてようやく講師の先生が、

    「それじゃー、留学生のみなさん、そろそろいいですよ!」

    って、言ったとたん、彼らの口からめちゃくちゃ流暢な日本語が。。。

    この「仕掛け」の目的は、外国人とコミュニケートできない時に、いらだち・不安感・恐れなどを感じる自分の状態に気づくためのものだったんです。

    そうなんですね。
    人種差別意識や外国人への違和感っていうのは、どんなに立派な教育を受けていても、心の底からなくなることはないんですね。

    だから、やみくもに

    人種差別反対!!

    って叫んだとしても、実はそういう風に叫んでいる人たちの心のどこかにだって確実に何かしらの人種差別意識が存在するはずなのです。

    問題は、それをどう理性で抑え込むか。そこにあるんですね。

    そんな感情の機微は、【善悪二元論】の世界ではないでしょう。ムリですよね。

    ま、こういうのは免疫と経験の問題も大きくて、外国人の友達とかできると解消されちゃいます。逆に海外でイヤな思い出とかあると、逆の方向に行ってしまったりもしますが(自分の場合、ロシアとかがそうかも、でもロシア嫌いじゃないけど)。

    最近、電車の中や近所でも外国人を見かける機会は以前より確実に増えている気がします。

    欧州の右翼の人たちに「理想郷」と呼ばれるほど移民には冷たい日本ですが、それでさえそうなんですから、欧州の中で起きている摩擦っぷりは想像に絶するものがあります。

    しかし、自分はフランスって本来大好きです。

    高校生の頃、世界史でフランス革命を勉強した時にそれが始まり、クラシック音楽に目覚めてからは、ラヴェル・ドビュッシー・フランス六人組を始めとするフランス音楽は自分の中でも最重要な音楽となりました。もちろんフランス絵画もフランス映画も大好きなものがたくさんありますしね。

    ドビュッシーなどに見られるような全く【二元論】的でないフランスの一面が、今回の事態収拾に一役買うことを祈ります。










    スポンサーサイト


    時事 | 01:29:49| Trackback(2)| Comments(0)
    コメント
    コメントの投稿
    管理者にだけ表示を許可する

    ブッシュ不支持、コイズミ・・・。
    ◆ブッシュ不支持、カナダでも7割=「ビンラディンより危険」38%に韓国では、靖国を参拝するあの人はどのくらい支持されているのだろう?とふと疑問。ブッシュより低かったりするだろうな、なんて思うと、なんだか悲しい。独立記念日が泣いている。 by2歩下がって、 2005-11-13 Sun 18:27:44 | ながらながら。
    英各紙、英兵による捕虜虐待の写真を掲載
    英各紙は19日、英兵がイラク人捕虜を虐待する場面とみられる写真を1面に大きく掲載した。特集ページには別の多くの写真が掲載された。 英紙は英兵の虐待行為について、「マナーある軍隊への想像をはるかに超えている。英軍の信用に挽回不可能な損失をもたらした」と指摘し 2005-11-17 Thu 22:56:23 | 買ってはいけない東急リバブル・東急不動産
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。