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タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
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    ライトモティーフ
    【ただ今のBGM】
    ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より

    カルロス・クライバー指揮ドレスデンシュターツカペレ




    先ほど、NHK総合でモーツァルトの特番をやっていたので、途中からですけど、ついつい何となく観てしまいました。

    で、ゲストで来ていた指揮者の飯森さん(くさなぎ君を70年代GS世代風にした感じ)が、言っていたのですが、モーツァルトの音楽はとてもシアワセな音で旋律を結ぶ(解決)しますね。

    モーツァルトの音楽について、特に近年盛んに

    「聴くと落ち着く」

    「癒される」

    「気持ちよく眠れる」

    「α波が出てる」

    「怒りんぼうのウチのじーちゃんが笑った」

    あげくの果てには、

    「病気が直った」(んなこと、ありえんばーど)

    などというものまで、とにかく単純に鑑賞上良いというだけでなく、ツムラあたりから出ている「草津温泉の湯」の粉剤並みに多くの効用を指摘されています。

    個人的にこんなもんは胡散臭すぎて相手にしてラロッカって思ってました。
    まあラロッカはヤクルトの外国人選手の名前ですけど。

    なにせ、自分の場合、モーツァルト聴くと交感神経がむしろ高ぶる方向へ向かうので安眠できないですし。
    だから夜中にモーツァルトはなるべく聴かないようにしてますし。

    そういうのを身をもって感じているので、上に出ているような効用は俄かには信じがたいものが・・・。

    で、話は飛んで、昨日はメトロポリタンマンドリンオーケストラの練習。

    今回のメイン曲はワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」から抜粋。

    抜粋って言うと、少しクラシックを聴いてる方なら必ずと言っていいくらい、

    「あー、【前奏曲と愛の死】ね、はいはい、定番定番ご苦労さん」

    って思われると思うんです(これ自体、マンドリンとしては全然定番じゃないですけど、ま、音楽界全体としては超定番)。

    しかし、このメトは一味違います。

    ワタクシも勉強不足でどこをどう拾っているか詳細にはわからないんですけど(わかれ!)、3幕あたりからいっぱい持ってきたりして、

    「この世に1つしかない【トリスタンとイゾルデ】の抜粋版」

    を作り上げたんだそうです。

    さて、この「トリスタンとイゾルデ」、音楽史の中で非常に重要な位置を占める作品として有名ですね。

    冒頭の有名な「憧れの動機」。
    解決すると思わせておいて肩透かしを食わせて鳴らされる「トリスタン和音」。

    上記のモーツァルトとは正反対に、「予定調和」から離れた所へ音が進んで行きます。

    この「憧れの動機」を含めた幾重ものライトモティーフ(示導動機)が複雑に絡み合って、曲が構成されます。

    昨日のメトの練習では、このライトモティーフ(示導動機)の解説を、編曲&下振りをされているSSZKさんから詳しくしていただきました。

    それを元に、少しだけ自分でも調べてみました。

    いかんせん、これまでほとんど全く調べてなかったもので・・・。

    ライトモティーフ(示導動機)っていうのは、要するに、登場人物や諸概念などを音楽で描こうという音楽的な工夫ですね。

    こちらのサイトによる定義は↓こうです。

    ライトモティーフ Leitmotiv[独]
    〈示導動機〉とも。特定の動機が、ある人物・事象・想念などを象徴しつつ繰り返し現れ、作品全体の展開・誘導と統一に貢献する手法。とくにヴァーグナーの後期の楽劇で用いられた手法のことをいう。


    ワタクシの担当するマンドセロもいくつかの動機を弾くことになりますが、特に印象的なものの1つが、「愛のまなざし」という動機。
    これが延々と跳躍していくと、もうどこか彼岸へ行ってしまうんじゃないかって感じがしますです。

    なんか「憧れ」とか「愛のまなざし」とか、クサクサのメロドラマっぽいですが、たしかに筋書きは割と単純。

    毒薬と思って飲んだら愛の媚薬で、その後、愛の18禁行為に耽り続けるも最後はいろいろあって死んでしまう

    そんなもんです。

    しかし、ここで重要なのは、このオペラが心理劇であることかもしれませんね。

    実際、上に書いた「愛の18禁行為」も本当に行われているかどうかは、あくまで不明(曲の展開上、やっていたに決まっているという話もありますが)ですし、この歌劇全体を覆っている旋律の不安定さ・暗さ・解決に向かわないやるさなさが、「愛の時代の終わり、死の時代の到来」を予感させます。

    その「死」は音楽的に「調性」の死であることは、そこらじゅうの解説に書かれていることですが、一方当時の社会情勢を見てみると、このワーグナーの晩年というのは、ドイツでは鉄血宰相と言われたビスマルクの終わりでもあるんですね。

    世界史を学んだ方ならご存知のとおり、ドイツ第3帝国は、ヴィルヘルム2世が登場するとともにビスマルクの失脚。これにより良くも悪くもビスマルク主導で維持されていた欧州の均衡状態が崩れ、そのまま国際情勢を第1次世界大戦へ向かわせることになるわけです。

    ワーグナーの「愛の死」、それは「調性音楽の死」であるとともに、「古き良きヨーロッパ社会の死」でもあったんですね。
    それはヨーロッパの貴族あるいはブルジョア社会を基盤に成立していたクラシック音楽のシステムそのものを危機に陥れ入れることにつながっていくわけです。

    なぁんて、今日はほんの触りも触りで、これから数ヶ月かけて少しずつこの「トリスタンとイゾルデ」、勉強していけたら、と思います。
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    マンドリン合奏 | 02:01:32| Trackback(0)| Comments(0)
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