■PROFILE

タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
  • RSS
  • ■RECENT ENTRIES
    ■CATEGORY
    ■ARCHIVES
    ■RECENT COMMENTS
    ■RECENT TRACKBACKS
    ■LINKS
    スポンサーサイト
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。


    スポンサー広告 | --:--:--| Trackback(-)| Comments(-)
    「月の裏側」(恩田陸)
    本を読みましたので、たまには感想でも。

    「書評」なんて高度なもんではございません。

    音楽を文章で表現するのも、確かに難しいのですが、実は、本の方がさらにずっと難しいのではないか?と思っております。

    なぜなら、音を文字にするのは、比喩を用いたり、楽典の知識を総動員して分析的な書き方をしてみたり(あまりしてませんけど)、自分の中でそれなりに変換できれば、それなりの調理法があるように思うのです。
    しかし、文字で書かれたものを別の文字で表現するというのは、相当困難な作業であるように感じるのですよ。作者の書いたことの真意を掴み、そこを一点突破的足がかりにして端的に自分の感じたことを書くか、あるいは、細かくストーリーや展開を追っていくか、いずれにしても大変そうです。
    それができる人はスゴイなーといつも感心しております(何人か、書評書きの知人を知っていますもので)。

    自分のは、単なる「読書感想文」です。

    「月の裏側」(恩田陸)(幻冬舎文庫)


    九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。

    最近、恩田陸の作品がお気に入りです。

    と言っても、まだそう多くの作品を読んでいないのですが。

    この作品で言えば、郷愁・水辺への憧れと恐怖、そんなものが織り込まれたSFミステリーホラー?ということになるのでしょうか。

    一個の個人である人間が、実はある時を境に何者かに「盗まれて」いたら・・・!?

    人間が1つになるべきだという意思の存在。それに抗う個性的な人々との対峙。しかし、「個」というものは、本当に存在するのか?そもそも、自分自身が確固とした「個」であり、他の何者でもないということを、どのようにしたら証明できるのか?実は、何者かの意思によって、個としての大切な何かを「盗まれた」存在になってはいないか?

    作品は、そこに明確な答えをくれません。
    むしろ、それは読みながら、読者が1人1人、自分自身の答えを見つけていくように、恩田陸は単にヒントを与えてくれたに過ぎないのかもしれません。

    そもそも、「個」と「全体」というテーマだけで、この錯綜した作品の本質を全て説明し切れるものだとも、思えません。

    むしろ感じるのは、こうした大きなテーマを綺麗に内包させることができるディテールの緻密さ。
    ヤナクラという架空の水郷都市の描き方だとか、多聞や藍子といった登場人物が醸し出す個性。

    あと、場面転換のメリハリの素晴らしさ。
    田舎街に集まってきた主人公たちの静かな空気を一瞬にして呑み込んでしまうイベントの発生。
    例えば、突発的な事故現場で、藍子以外の全て人たちが、みんな一斉に口に手を当てたシーン。あり得ない。でも自分は読んでいて、何かの映像が脳裏に浮かびました。

    小説全体としては、個々の展開に「なんだか陳腐だなー」と思う部分もないわけじゃないんですが、それとは真逆の、「ははー、恐れ入りましたー」という箇所がそれを十分に覆い隠してくれていたように思いました。

    しかし、水辺っていうのは憧れますね。

    この小説の舞台は福岡県柳川市だそうですが、一度行ってみたいと思いましたし、またベネチアにも行きたくなりました。
    スポンサーサイト


    読んだ本 | 00:56:33| Trackback(0)| Comments(0)
    コメント
    コメントの投稿
    管理者にだけ表示を許可する

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。