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タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

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    エリ・エリ・レマ・サバクタニ
    映画「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」を観ました。

    「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」【73点/100点】(採点を今後、100点満点に変えます)



    カテゴリ : ドラマ
    製作年 : 2005年
    製作国 : 日本
    時間 : 107分
    公開日 : 2006-01-28~
    監督 : 青山真治
    出演 : 浅野忠信 宮崎あおい 筒井康隆 戸田昌宏 岡田茉莉子

    Gagaより

    “音”と“物語”の融合――俊英・青山真治の新たな冒険

    西暦2015年、世界中にウィルスが蔓延していた。それは視覚で映像によって感染し、発症すると「自殺」によって確実に死に至る。人々はこれを“レミング病”と呼んでいた。発病を抑えるためには、あるふたりの男が演奏する“音”を聴くこと。富豪のミヤギ(筒井康隆)は“レミング病”に感染してしまった孫娘(宮崎あおい)を救おうと、探偵を使いふたりの男(浅野忠信、中原昌也)を探すのだった。

    今年のカンヌ国際映画祭“ある視点”部門に出品され、「映像と爆音の見事な融合」と称賛された青山真治監督の新作は、『Helpless』以来9年ぶりに浅野忠信、『EUREKA』以来5年ぶりに宮崎あおいを主演に迎えた魅惑のキャスティングに加え、ミュージシャン、作家などマルチな顔を持つ中原昌也が好演、“相棒”をサポートしている。実は優れたギタリストでもある浅野忠信が一心不乱にかき鳴らすギターの轟音は、北海道・道東の寒々とした砂浜に響き渡る。この轟音、爆音は観るものにも治療薬となるだろうか。


    上記のインフォメーションを見て、「あ、面白そう?」なんて思ってしまったら、いけません!
    この映画、よーく寝れますよ(笑)
    寝不足で観た日には、最後までの間に3度は寝ることでしょう。

    青山真治&宮崎あおい
    超傑作「EUREKA」と同じコンビですし、名優・浅野忠信主演で、サブカルの帝王・中原昌也が映画初登場と来れば、そりゃ期待はデカいです。
    おまけに作家・筒井康隆まで何故か出ている。
    もはや、どう撮ったって、傑作になるのは約束されたようなもの。

    しかし、それが見事なまでに裏切られました(笑)

    わずか50ページほどしかないという台本のために、2時間のドラマを用意する手法自体は、「おー、タルコフスキー(旧ソ連の監督)みたいでオツですなー」と思ってしまったものの、映像の密度が特段高いわけでもなく、ただただ隙間が多いというイメージ。カメラの長回しは好きな方ですが、この風景の撮り方では、何のドラマトゥルギーも生み出すことはできないんじゃないかと。。。

    つまり、この映画、ドラマとしては崩壊しきっています。

    精神が崩壊し、自殺を招く「レミング病」に冒される者と冒されぬ者の違いの描き分けなど、なかなか興味深いところもありますが、最終的にこの映画のドラマ的な側面は、往年の名女優・岡田茉莉子が1人で支えている感があります。
    他の内面性が見えてこないキャスト陣と比べて、1人で人間味に溢れ、表情豊かな存在である彼女は、登場人物が集まってくる喫茶店という場とシンクロして、登場人物たちが生を全うできるかどうかの試金石のような位置付けです。
    他の登場人物たちは、この一番人間味溢れる女性の周りで無愛想に自らの生をまっとうしたり、しなかったり。
    しかし結局、人間味溢れているはずの彼女が一番ナゾの存在であるというパラドックスだったりするのがキモだとも思いました。

    ドラマとしては欠陥も多い作品だと思いますが、それでもこの映画がカンヌ映画祭の「ある視点」部門に出品されたことは伊達ではないようです。

    この映画は「音」をテーマとしています。その「音」というのが、ノイズ系ミュージック。

    登場人物の誰だかが、「こんなやかましいだけの音楽に何の意味があるんだ?」とか言ってましたが、これにはかなり同感だったり。
    というか、これはライブ空間の体内にズシンズシンと響いてくる音量で聴かなければ意味がないと思います。家で音量ツマミ気にしながらDVDで観るような作品じゃない。ま、未来永劫、この映画が地上波のテレビで放映されることはないでしょうけども。

    それでも、草原の中で浅野がギターを弾く演奏シーンは、圧巻。
    このシーンのギターとスピーカーと草と空と、そして黒い衣装と目隠しで覆われた宮崎あおいの映像、これは印象に残る絵ですね。

    その宮崎あおい。相変わらずウマい!としか言いようのない、かなり抑えた良い演技をしていることはしていると思いましたが、いかんせん、この役柄と演出では彼女が生きない気がします。
    極端に言えば、この役柄は誰でもできたでしょう。上野樹里じゃタイプ的に無理だけど(笑)。
    ま、表情だけで演技ができてしまう宮崎あおいの場合、こういう台詞の少ない暗めの役柄に向いているのは間違いないし、それだけで1つの見せ場を作り出すことについては、さすがだと思うんですが。
    でもそれは、言ってみれば、せっかく本格生マグロが入荷したのに、刺身にせず煮付けにしちゃったような、そんな勿体なさのあるキャスティングなのかな、と思います。

    他には、なにげに作家・筒井康隆なんぞが出ていたり、面白いメンバー。もっとも、ほとんど筒井である必然性は感じないんですけどね。。。

    意味あるキャストって、そう考えると、音楽家2人(浅野と中原)だけとも言えるかも。あ、岡田茉莉子さんは上述したとおり、一人異次元の演技でしたが。

    それだけケチョンケチョンに書いておきながら、73点というそこそこな点を付けているのは、この映画の着想のユニークさゆえ。
    あと、この映画の空気感が基本的に好きなのかも。

    一旦観たらすぐさま忘却の彼方、みたいな映画が量産されている中で、「音を題材にして、どれだけの映画が撮れるか」の限界に挑戦(商業性、完全に無視)した本作品を観た者は、それを好きになろうがキライになろうが、おそらく一生忘れない体験(トラウマとも言う・・・)となるに違いないから。

    Eli,Eli,Lema,Sabachthani?
    神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや


    イエスが十字架に張り付けられながら唱えた最期の言葉だそうです。

    それがこの映画のタイトル。

    生きることに意味なんかない。ただ生きようとすること、それ自体が意味のあること。「死」は怖い。そういうことなのかな?と思いました。

    間違いなく世界に1つしかない、超個性的な映画です。

    でも、ぜーったい流行らないですね、こんなの(笑)
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    映画 | 01:35:54| Trackback(0)| Comments(0)
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