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タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
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    久々です
    久々に更新します。

    今日は実に4か月だか5か月ぶりで、演奏会なるものへ行ってまいりました。

    『ポルタ ビアンカ マンドリーノ 第6回演奏会 』

    日時:2007.9.2 SUN. 13:30 open / 14:00 start
    場所:晴海トリトンスクエア 第一生命ホール
    (都営地下鉄大江戸線「勝どき駅」A2a出口徒歩8分)

    曲目:舞踊風組曲第2番 作品21(久保田孝)
       間奏曲「彷徨える霊」(U.ボッタキアリ/中野二郎編)
       弦楽のためのディヴェルティメント(B.バルトーク/Porta Bianca Mandolino編)

    (アンコール)
    日本の四季メドレー(築田佳奈編)(委嘱初演)

    ■合田香・前野一隆によるプレ・コンサート・トーク 14:00~14:15

    音楽監督 合田 香
    指揮 前野 一隆 / 合田 香

    (指揮は前野氏のみ?)


    ↑の情報、ポルタビアンカさんのサイトから引用させていただいたのですが、何をまずビックリしたかっていいますと、

    (アンコール)
    日本の四季メドレー(築田佳奈編)(委嘱初演)


    の部分ですね。

    アンコール曲の情報というのは、当然ながら事前には出ていない筈。
    ということは、今日、演奏会が終わった当日なのに、即座にアップをした人材がこの楽団の中にいらっしゃるということです。

    いきなり演奏の話もナシに、妙な所を感心しているようですが、いやはやどうしてなかなか、通常だったら演奏会の後なんて、アルコールと余韻に浸ってしまって何もする気にならないでしょうに、すごいなあ~と感心してしまったんですよね。

    仕事においてもそうですが、「デキル」「デキナイ」という判定って、なかなか総合的にできるもんじゃないなーと最近思います。

    AさんとBさんがいて、どっちが仕事デキルか?って言ったら、実際はAさんの方が組織貢献度は高い場合でも、このウェブサイトのような、人に「うーむ、こやつ、なかなかやりおるわい」と思わせる場面を作り出せるか否かにかかっているのかなぁと。

    ちょっとした所で、何か付加価値を提供できる人っていうのはすごいと思います。

    ま、このサイトを更新された方からしてみれば、恐らくは、そんなことを見せつけるために更新したのではなく、

    「WEBを管理するのは管理者として当然のことでしょう!?」

    とばかりの職人肌気質で作業されたのでしょうけれど。

    ------------------------------------

    さてさて、演奏です。

    前半プログラム2曲が、いわゆるマンドリンオリジナル曲。
    邦人モノと19世紀イタリア人によるもの。
    もっともボッタキアリのこの曲は、元々管弦楽曲のようですが、ほとんど原曲としては演奏されていないでしょうから、実質的にはマンドリン曲みたいなものでしょうか。

    両曲とも、特に久保田孝氏の「舞踏風組曲第2番」は、マンドリンの世界では定番とされているものです。
    が、しかし、私がこれまでに参加してきた楽団で、このあたりの選曲をするカルチャーのところは皆無でして、この曲についても私自身はまるで馴染みがありません。

    選曲者の意図として、後半のバルトークにおけるハンガリーの舞踏のリズムとの共通性を見せようという面があったように思われますが、それはある意味では奏功していたように、個人的には思いました。

    ボッタキアリ氏の音楽は、なんなんでしょうかね。
    私は正直、この作曲家が苦手なので、どんなに見事な演奏で聴かされても感動することはないだろうと思っているのですが、今日は、曲自体はともかく、演奏の端々には見るべきものがありました。

    ポルタビアンカさんのトレモロって、どのパートもすごく濃厚なんですよね。
    最近(でもないか)復活されたおかテリさんのサイトを一部無断引用させていただきますと(>おかテリ様。ご不都合がありましたら、遠慮なくご指摘ください。即刻削除または訂正いたします)、

    -------------------(ここから引用)----------------------
    中大はずっと太い筆を使ってきました。
    多分、合田先生が教えてくれたのは、その筆の生かし方なんじゃないかと思います。合田先生は中大しか知らないから、それが太いかどうかなんてことはわからないはずですが、その筆でどうすれば音楽が塗りつぶせるかということを15年もの時間をかけて教えてくれたのではないでしょうか。

    だから、これは誇りを持って書きますが、音楽を塗りつぶすことにかけてマンドリンでポルタビアンカを超える存在はありえません。いや、ウソ。あるかもしれませんけど、知る限りはなさそう。全国広いから、なんとか女学院とかに負けるかもしれませんけど。

    ボッタキアリの塗りつぶし方、聴いてほしいなぁ。こんな音楽できる団体、なかなかないですよ。

    音が大きいとか、揃っているとかっていうことではないんですよ。太い筆で一気に塗りつぶす。そうとしか書きようがないのです。

    マンドリンで儚くて繊細な楽器でしょ?
    だから儚くて繊細な音楽ばかりやりましょうよ。

    ポルタビアンカはそうは考えないということですし、きっと教わってきたことは、

    マンドリンは儚くて繊細な楽器だけど、そうではない音楽だってきっとできるよ、だって今までやってきたじゃん。ほらできるじゃん。もっともっとできるよ。

    ------------------------(ここまで引用)---------------------

    たしかにそうなんですよね。

    あれは、トレモロが速くて細かくて丁寧だから、とか、同門で同じ奏法を授かった人たちが演奏してるから表現が統一されているから、とか、そういう技術的なものに根ざしたものなのかなぁと思ったんですが、実際のところは、よくわかりません。

    しかし、実際に聴いてみると、ドラやチェロのメロディのところが、よくある「ニキニキニキニキ」というトレモロの粒のようなものとして聴こえてくるのではなく、メロディラインの線としてきちんと聴こえるんですねえ。

    マンドリンオケの演奏を聴いていて、中低音でキレイな旋律線があった!って思うと、大抵それはコントラバスだったりするんですけどね。

    マンドリンはまだいいけれど、マンドラやマンドセロでそういう一本の旋律としての聴こえ方がする演奏というのは、私が聴いてきた経験が浅いだけなのかもしれないけど、本当に少ないです。

    たしかに、この点に関して、このポルタビアンカさんという楽団は、私の体験した中においては、日本一なのかもしれないと思うだけの音を出されていました。

    ただ、前半プログラムにおいては、料理人(奏者)の腕は良くても、食材(曲)がいかんせん好みでない上に馴染みもなく、その点では、よくわからない点も多かったです。

    私は「チンゲンサイ」と「ほや貝」があまり好きではないのですが、ある高級中華料理店で食べた「チンゲンサイ」だけは、「まあ食材としての臭みはいかんともしがたいけんど、この味付けは見事だなー」と思ったことがあります。それで、何とかかんとか平らげてしまいました。

    言ってみれば、この前半プログラムは、私にとっては、その高級中華料理店のチンゲンサイみたいなものでした。

    後半のバルトーク「弦楽のためのディヴェルティメント」、これは一応事前にスコアと演奏で予習をして行きました。

    メトロポリタンMOあたりでは近年、もっと編成の大きな管弦楽曲だとか、あるいはピアノ曲だとか、そういうものを、バロック時代の様式である「合奏協奏曲」(独奏楽器とオーケストラが明確に分かれ、交代して演奏する音楽様式)的に編曲して演奏するということを頻繁にやられていますが、この「弦楽のためのディヴェルティメント」の場合は、原曲自体が「合奏協奏曲」の様式で書かれていて、編曲においても、基本形はそのままそれを踏襲して演奏されていたようでした。

    なぜそういうことをいちいち書くのかと言うと、バルトークとか、そのあたりの、20世紀前半の、モダニズムに彩られた音楽というのは、マンドリン界においては私の知る限り、ほとんどメトロポリタンMOの一社独占的な寡占状態だったわけです。
    (作曲年代が20世紀前半でも、例えばラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」のような比較的平易な音楽は、いろんな楽団で演奏されていますが)

    そんな中で、今までそういう選曲傾向を示しているとは思われなかった楽団がこういう曲をやられるというのは、相当な冒険であり挑戦だったんじゃないかと思うんです。

    ポルタビアンカさんがこれまで演奏されていた音楽とバルトークと、どっちが上とか下とか、そういう問題じゃなくて、ジャンルの問題というか。

    例えば、ベルリンフィルがジャズをやったりすることがありますけど、初めてそれをやった時は、かなりの抵抗があったんじゃないかと思うんですね。そういうのに近いのかなあと。

    で、この演奏。素直に「すげーなあ」と思いました。
    その後のアンコールの時と比べて、楽団員の皆さんの顔つきが、恐ろしくなっているのは当然と言えば当然だとしましても、やはり難しい曲だよなあ、と思わせる箇所が随所にあります。

    第1楽章。
    かなりゆっくりめ。
    伴奏が「ザッザッザッザッ」ってやり過ぎて、旋律線が聴こえない箇所があったのが少し残ねでしたが、基本的にこの楽団さんは、伴奏もフォルテとあれば思い切り遠慮なくメロディと対決して音を出されるようです。これはお互い聴き合って、なるべくデコボコを作らずにアンサンブルを作るということを重視する楽団に参加していると、少し不思議な感覚ではあります。

    第2楽章。
    バルトークの夜の音楽。
    何を言わんとしてこの作曲家はこういう音楽を書いたのだろう?
    どこか、とてつもなく高い所をめざして登ろうとする強固な意思を感じます。
    公演プログラム内でもどうやら懸念されていた「バルトークの方言」が最も少ない、モダニズム=現代の音楽なのかなぁと思います。
    個人的にはこの楽章が一番良かったです。

    第3楽章。
    巧いなあ、よく弾けてるなあ、すげーなあ。
    そんなことを感じながら聴いていました。
    たぶん、いや、少しは僭越ながら自分も気付きましたが、破綻もなくはない。
    でも、これくらい難しいと、やっぱり「すげー」という素直な賞賛の気持ちの方が大きいです。

    しかし、「方言」の問題というのはあるのかもしれません。

    例えば、メトロポリタンMOあたりだと、20世紀前半の、モダニズムに彩られた作曲家たちの音楽を、これまでたくさん取り上げていますから、バルトークだとか(著作権の問題はともかく)ストラヴィンスキーだとかをやったとしても、きっと、それなりに、ポイントを押さえた演奏ができるんじゃないかと思います。
    リベルテも、マンドリンオリジナル曲はほとんどやらず、クラシック曲を多く取り上げていますから、もしこの曲をやったとしても、まだ、未開の地というほど遠くに来た印象は少ないかもしれない(ブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番」とかのドエライ音楽もかつてやっていますし)。
    しかし、逆に前半の2曲をこれらマンドリンオケがやったら、結構苦戦したりするのかなあという気もします。

    個人的にも、マンドリンオリジナルをたまにやったりしますと、すごく弾きにくくて困りますね。
    「え??そこでそういう風に展開するの?」とか、そういう驚きばかりで、なかなか曲に入っていけないんです。

    バルトークとかだと、「難しい!弾けねー!!」とか、そういうことはあったとしても、「方言」への戸惑いというのは、もしかしたら、そんなにないかもしれません。
    実際に自分はハンガリーとかあそこらへんの民族舞踏を、観たり聴いたり、そして踊ったりした経験もありますんで、そういうことも、影響してるかもしれませんけど。

    しかし、ごちゃごちゃ書きましたが、とにかく久々に聴いたのがこの演奏会で良かったという思いはあります。
    いくら知人が出ていようが、4~5か月ぶりの演奏会を社交辞令だけで出かけたくはないですからね。内容的に満足できた、というのは、太字で書いておきたいですね。

    そうそう、アンコールも良かったです。
    日本の民謡をアレンジしてメドレーにしたもの(単発でも演奏可)ですが、編曲権を事実上放棄して、自由に演奏して良いとのこと。
    終演後、ロビーでスコアを配布していましたが、帰路を急いでいたので、受け取ることができず、残念です。


    さて、今週末から遅めの夏休みを取得して、イエメンという国に行ってまいります。

    いろんな人に迷惑をおかけして行くことになるので、黙ってコッソリ行こうかとも思ったんですが、事故or事件に巻き込まれて報道されて初めて行ってたことが発覚したりするのも格好悪いので、一応ここで報告。

    マンドリンの練習を欠席したり、仕事も少し落ち着いてきたとは言え、同僚にかなりの迷惑がかかることとか、いろいろありますが、少々ここは我儘を言わせていただくことにしました。関係各位におかれましては、申し訳ありませんが、ご了承ください。楽しんでまいります~。

    イエメンという国、こことか見ると危険そうにも見えますが、一応、自分の行く地域は大丈夫そうです。

    「幸福のアラビア」の異名を持つ国、イエメン。
    私の憧れの地。

    こんなところです。

    世界最古の摩天楼のある首都サナアをはじめ、「砂漠の摩天楼」シバームなどなど、見どころがいっぱい。
    「モカ」コーヒーで知られる「モカ」という街もイエメンにあります。

    仕事は、5・6・7・8月と、凄まじい状態になっておりました。
    ゴールデンウィーク以降で、初めて土日をセットで休んだのが、先週末という有り様。
    しかし、何故かそれが、そんなに苦でもなかったんですねえ。
    おかしいですね。

    まあ、そこからすると、今は急な仕事の量は減りましたし、落ち着いたと言えば落ち着きました。まあ、やることはいっぱいあるので、それを放ったらかして旅立つことに一抹の不安はあるのですが・・・。



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    未分類 | 01:21:53| Trackback(0)| Comments(4)
    コメント
    ご来場ありがとうございました
    また、詳細なレビューを本当にどうもありがとうございました。
    分不相応とも思われるお褒めの言葉に赤面しながら拝読しておりました。

    バルトーク、2楽章がよかったという点、私も実は同感です。響きがきちんと作れたかなと感じております。

    もし、全体として満足いただけたのなら光栄です。きっと、言葉どおり受け止めていいんだと理解しています。来年ももっといいものができたらいいです。もう、本音はしんどいのですが・・・。

    しんど楽しいんです。
    2007-09-04 火 00:05:22 | URL | おかテリ [編集]
    おかテリさん
    演奏会、お疲れ様でした。

    バルトークの2楽章は、本当に良かったです。

    また来年も、さらに魅力的なプログラムを組んでください!
    2007-09-05 水 02:38:29 | URL | タテラッツィ [編集]
    タテラッツィさん、お久しぶりです!
    週末から夏休みなんですね。
    イ・・・イエメン!そういえば私が仕事をもらっている会社の方も
    年内に行く予定と言っていました。
    ちなみにその方、60代の女性です。

    そして「舞踏風組曲第2番」に反応してしまいました。
    弾きましたよ~。ボッタキアリに至ってはほぼ毎年選曲
    していたのではないかと…。
    でも今はマンドリンオリジナルは余り演奏していないようです。
    送られてくる定演案内ハガキを見ると時代の流れを感じます。

    ではでは気をつけて行ってらしてください!!!
    2007-09-07 金 21:06:11 | URL | kisa [編集]
    kisaさん
    ご無沙汰しております。
    返信がすっかり遅くなってしまいました。すみません。

    お元気ですか?
    自分は状態は安定しているものの、近頃油断しすぎているような気もしております・・・。

    イエメン、60代の方でも十分に旅できると思います。
    インフラなどはまるで整備されていませんが、人が良くて治安もいいので、物事が見た目よりは大抵うまくいくというか、全般に「性善説」で物事を考えて差し支えないというか、そんな感じの国でした(一部、観光ズレした商売人もいるにはいましたが)。

    マンドリンオリジナルは、今でも多くのマンドリン楽団では主流だと思いますよ。
    自分は個人的にあまりマンドリンオリジナル曲(の大半に)関心を持てないので、実は「舞踏風組曲第2番」も全く演奏したことないんですけれども。
    2007-09-25 火 01:32:13 | URL | タテラッツィ [編集]
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