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タテラッツィ

  • author: タテラッツィ
  • 観たもの触れたもの、マンドリン音楽活動などについて、書いていきます。

    【告知】
    マンドリンオーケストラ“未完成』第11回演奏会
    2011年2月27日(日)浜離宮朝日ホール音楽ホール
    13時30分開場、14時開演
    シューベルト「未完成」、クルト・ヴァイル「小さな三文音楽」ほか。
    入場無料です。

    リベルテマンドリンアンサンブル2枚目のCD発売中!
    マンドリンオーケストラ編曲の最高峰と、新たな世界を切り拓いた委嘱作品を収録。

    指揮:中川賢一(Ken'ichi Nakagawa)
    マンドリン独奏:望月豪(Go Mochizuki)
    演奏:リベルテ マンドリン アンサンブル
       リベルテ マンドリン オーケストラ

    ご購入・お問い合わせはduende-juergaあっとまーくezweb.ne.jpまで!
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    BALKAN NIGHT2
    昨年の夏に第1回があったmixiの「バルカン音楽コミュ」のオフ会、その第2弾に参加してきました。

    自分が参加しているオフ会と言えば、基本的に2つだけ(フツーの堅気の人は、2つもオフ行かないか・・・)

    ・某ポーランド人映画監督のファンの集い

    ・バルカン音楽

    です。

    前者のオフ、やっていたのはずっと前で、かれこれもう3年くらい開催されてないんですが、かつては自分、幹事を務めたことがあるほど、入れ込んでおりました。
    (本当は今でもこの映画監督にはかなり入れ込んでいるので、またやりたい。メンバーのうち数人とは今でも連絡があるのですがね。)

    そして今日は後者のバルカン音楽のオフ、BALKAN NIGHT2

    場所は、新宿ゴールデン街のラウンジバー「クリシュナ

    ↓ゴールデン街って、新宿文化センターとかに行く時に、通ることあるんですが、ここらで飲んだのは、多分初めて。
    「ちょっとピンぼけ」byロパート・キャパ

    070121_2307~01.jpg


    中はこんな↓感じ。凄い人だかり。
    こちらも「ちょっとピンぼけ」

    070121_2118~01.jpg


    前回知り合いになった人が今回ほとんど欠席で、ほとんど知らない人だらけ!という完全アウェー状態でしたが、次第に知り合いもでき、普通話さないようなディープな会話もでき、楽しい一夜となりました。

    ファッションもバルカンに合わせて来た人がちらほら(普段からそういう格好ってわけじゃないんでしょうが)。

    「ポロ ラルフローレン」などという、保守の極みなセーターを着て行ってしまった自分、ちょい気マズ。。。

    バルカン音楽は、あまり理屈で語っても仕方ないかな?という感じのもの。
    もっとも、今日この場には、日本にバルカン音楽を紹介した第一人者である関口義人さんもいらして、DJ役をやってらっしゃいました。
    この方の手に掛かれば、バルカン音楽の体系を見事に説明してくださることでしょうが、私ごときにはこの熱狂的なチンドン屋さんミュジーークを言語化するのはとうてい不可能。

    前回第1回の時は、この関口さんと畏れ多くもいろいろお話させてもらった挙句、たまたま持っていた関口さんの著書「ジプシー・ミュージックの真実」にサインまでもらってたんですが、今日はひと言しゃべっただけ。
    その時かかってた音楽が何なのかを尋ねただけ。
    アルジェリアの何とかっておっしゃっていました。

    「バルカンじゃないじゃん、、、」とは、モチロン言えず(笑)。
    いや、アラブ音楽とバルカン音楽は兄弟みたいなもんだから、全然構わないんですよね。

    しかし、楽しい音楽と会話と踊り(自分はほとんど踊ってませんが)で、楽しい夜でした。

    正直、そんなに「バルカン音楽ファン」ってわけでもない自分ですが、ときどき、こうした催しに参加するのは、本当に楽しいですね。

    【参考】≪関口義人さんの著書≫

    まずはこちらから「バルカン音楽ガイド」



    音楽だけでなく、ジプシーについて深く学べるフィールドワークの本
    「ジプシー・ミュージックの真実」



    音楽全般 | 01:53:08| Trackback(0)| Comments(4)
    白熱、音楽バトル
    このタイトルで書いてあった記事は、都合により削除します。

    コメントの内容は、せっかくいただいた方への配慮として、残しますが、文面と合わない点、どうかご了承ください。

    「一日一善」タテラッツィ

    音楽全般 | 00:41:59| Trackback(0)| Comments(2)
    ブラ1
    【ただ今のBGM】
    交響曲第1番(ブラームス)

    ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団





    この曲、ハンス・フォン・ビューローという当時の名指揮者をして「ベートーヴェンの第10交響曲」と呼ばせしめた作品で、今なお大人気の交響曲(オケ曲すべての中でも人気ベスト10に入るのでは?)。

    「暗から明へ」という人生賛歌的内容が、多くの人々に受け入れられている要因なのでしょう。

    特に第4楽章の第一主題は、ベートーヴェンの第9のオマージュとも言えるものですが、個人的にはお祭り騒ぎの第9よりこちらの方が好き。
    (まあこれは単なる好みですけどね)

    ところで今日の「のだめカンタービレ」、このブラ1の派手派手しい演奏でしたね。

    「のだめ」は涙流して泣いてました。

    私はその後のスマスマの上野樹里のあまりに酷い天然ぶりに泣きそうになりましたが・・・なんて。
    別に上野樹里、いいとは思いますけどね。演技ヘタっぴですけど。

    そういえば、自分もかつてこの曲で泣きそうになったことがあります。

    ホルスト・シュタイン指揮バンベルク交響楽団の来日公演でした。

    1997年くらいでしたでしょうか。

    ブラームスはやっぱり弦の音がいいオケで聴きたいなーというのがありまして、その点では、ドレスデンシュターツカペレやアムステルダムのコンセルトヘボウで聴くのがベストのように思われますが、このバンベルク交響楽団もそんなに有名じゃないけれど、素晴らしいオケだな、と思いました。

    「のだめ」のブラ1で不満だったのは、清良(コンマス)のソロが活躍するはずの第2楽章をすっ飛ばしたことのみ!

    あれれ、、、?
    そんな所に着目してる人はあんまりいないか・・・(苦笑)

    この曲、おそらく20以上のCDを所持していますが、私の「ブラ1」お気に入りランキングは、

    第1位 ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団(90年代)

    第2位 同上(80年代)

    第3位 ベイヌム指揮コンセルトヘボウ管弦楽団

    第4位 ベーム指揮バイエルン放送交響楽団(60年代ライブ録音)

    第5位 クルト・ザンデルリンク指揮ドレスデンシュターツカペレ

    次点 ハイティンク指揮ドレスデンシュターツカペレ

    ってとこですかね。

    オケの音だけで言えば、ハイティンクのが一番好きです。




    音楽全般 | 00:49:11| Trackback(0)| Comments(0)
    同曲異演ほか数題
    【ただ今のBGM】
    バラード第3番(ショパン)

    ルービンシュタイン(ピアノ)




    秋の夜長に聴く音楽として、相応しいのは何か?

    と言ったら、自分としては、

    シューベルトかショパン

    ですかね~。クラシックの中では。

    メランコリーちゅうやつでんな。

    クラシック音楽の最大の醍醐味の1つは、

    【同曲異演を聴くこと】

    だと言われます。

    自分もまあ、同感です。

    「まあ」という留保付きなのは、この傾向に拍車がかかり過ぎると、各地の公演プログラムが金太郎飴状態になってしまうからなんですけれども。

    実際、

    マンドリンにせよ、
    管弦楽にせよ、
    合唱にせよ、
    吹奏楽にせよ、
    ギターにせよ、
    ピアノにせよ、

    その閉じられた世界の中における定番曲ばっかり演奏される傾向というのはプロアマ問わずあるわけで、天邪鬼な自分なんかは、もしもそれぞれの世界の内側の曲をやるならとことんマイナー路線で行けばいいと思うし、あるいは上記の世界をシャッフルしちゃって、例えば

    「吹奏楽でショパンの雨だれ」
    とか
    「ギターでマーラーの交響曲第8番≪千人の交響曲≫」
    とか
    「ピアノで禁じられた遊び」
    とか
    「管弦楽でパストラ●ファンタジー」
    とか
    「合唱でアニソン」
    とか
    「マンドリンでカルミナ・ブラーナ」
    とか

    「趣味悪っ!」って思われるかもしれませんけど、それくらいやる方が面白いっちゃ面白いというか、そういう営みにブレーキは一切いらないし、そもそも「向く」とか「向かない」とかそういう議論自体が創造性を破壊するだけ!とさえ考える今日この頃なのであります。

    まあ、これは極論ですけどね、もちろん(笑)

    何が言いたいかって言えば、「先入観、逝ってヨシ」(っていう言い方、今でも某サイトでは使ってる板あるんですかね)ということに尽きます。

    あるいは、同じ「管弦楽」なら管弦楽の曲でも、定番ばっかじゃなくて、お客を啓蒙でもするかのような、ちょっとマイナーなプログラムでもいいんじゃないかと思うんですよね。

    特に同時代音楽。「ゲンダイオンガク」とわざとおどろおどろしい表記(吉松隆氏のネーミングですね)でも呼ばれる音楽ですが、これなんかは、クラシック音楽が単なる「博物館音楽」であることを避けるためには、もっともっと広範に演奏されるべきものだと思います。

    今日発売のCOURRIER(クーリエ・ジャポン)っていう隔週の雑誌にヴァイオリニストの五嶋みどりに関する記事が載っていまして、そこからみどり氏の発言を引用しますと、

    「現代の作曲家の作品を演奏したいと言うと、演奏会の企画者は3つの質問をします。 演奏時間は? 旋律はあるのか? “口直し”のためにほかにどんな曲を入れるのか?」

    五嶋みどり氏の素晴らしい所は、こうした現状を知った上で、現代音楽だけのプログラムで演奏するとき、自分の出演料を半額にすると申し出るんだそうです。

    関係者の言葉。

    「現代音楽ではチケットは売れません。彼女はそれを知っています。それでも彼女は、現代音楽の力を信じているのです」

    五嶋みどり氏ほどの実力と名声を得たヴァイオリニストだからこそできる活動なのでしょう。

    まあしかし、「同曲異演」以外のクラシック音楽の楽しみ方としては、先に書いた「ジャンルシャッフル」よりかは、こちらの方が一般的ではあるでしょうね(当たり前か・・・)。

    で、思い切り話が脱線しましたが(脱線なんかいな)、自分、メジャー作曲家の中でも、「同曲異演」を手広く聴いている作曲家とそうでもない作曲家がいます。

    「同曲異演」CDを手広く収集している作曲家の例:J.S.バッハ、ベートーヴェン、ブルックナー、マーラー、ラヴェル、フォーレ、バルトーク、ショスタコーヴィチなど

    「同曲異演」CDはほとんど持ってない作曲家の例:ハイドン、ショパン、リスト、プロコフィエフなど

    後者は、ピアノに名曲の多い作曲家が多いですね。

    というわけで、冒頭に掲げたショパン、自分はルービンシュタインの全集と、あとは一部の曲についてポリーニやホロヴィッツ、ブレハッチあたりを持っているだけです。

    なので、残念ながら、今聴いているルービンシュタインの演奏が、この曲の他の演奏と比べてどういう性格を持っているのか、よくわからないんですよね。

    全般に穏健でドライな解釈なのかな?という感じはありますけど。

    なのにスケール感はでかい、音楽の構えが大きい感じがするのは、指揮者で言えばクレンペラーあたりに通じるものを感じます。


    さてさて、最近、時事ネタをほとんど書いてなかったので、少し遡った話も含めていくつか簡単に。

    ・奈良市の職員が病気などを理由に5年余りの間に8日しか勤務していなかった問題

    これ、関東地方の人にはわかりにくい話なんじゃないかと思うんですよね。単に「そんな怠慢でクビにしないとは、何たる甘え!!」とかで済まない問題を内包してますから。同和問題ってやつです。
    自分は大阪で小学校の途中まで育ったので、少し感覚としてわかるんですが、同和問題ってのは、西日本(の多くの場所)じゃ身近な話です。でも、千葉あたりじゃほとんどそういう話も聞きません。
    ですが、ですが、本来は、単に「そんな怠慢でクビにしないとは、何たる甘え!!」で済ませる感覚の方がむしろまともではありますよね。
    それを世間知らずと見るか、本来はそれが正常なんだと取るかは、人それぞれだと思いますけど。

    ・高校「世界史履修不足問題」

    今の「ゆとり教育」制度下における進学校で、一般的にどういうカリキュラムが組まれているのか、よく知りませんが、自分の高校時代は↓こんな感じでしたね。

    美術:3年間履修せず
    音楽:1年間だけ履修
    保健体育:体育のみ。保健は3年間履修せず。
    地理:3年間履修せず
    日本史:1603年~1940年代までだけを1年間で履修
    世界史:2年間みっちり履修。3年次には「世界史クラス」だったので
    補講的なのも含めて週7時間くらい受けていた
    数学:「微分・積分」は履修せず
    物理:一通り履修
    化学:一通り履修
    生物:3年間履修せず
    地学:1年間で教科書の半分くらいやっておしまい


    ↑これって、今だとトンデモ学校なのでしょうか・・・?

    ていうか完全に「私文系カリキュラム」ですよね。

    まあ実際は、どの授業が行われていようと、3時間目は「早弁タイム」だったりしたわけですが・・・(先生にもよる)

    J1浦和のブッフバルト監督、退任へ=「家族と暮らしたい」と独紙に明言

    サッカー的にチームが弱くなるとかそういう話はにわかに語れるもんでもないので華麗にスルーしまして、辞任会見とかで、「家族と暮らしたい」とか言うと、日本では、「まーたまたぁ!この狸オヤジが。国帰って選挙対策でもすんじゃねーの?くぉのぉ~!」なんて突っ込みが入りかねないとこなんでしょうけど、ブッフバルトの心中までは知りませんが、ドイツとかイギリスあたりじゃ日常茶飯事にこういう理由での辞任ってあるそうなんですね。

    ワーク/ライフ・バランス

    という言葉、ご存知ですか?

    仕事と私生活のバランスを取る、というくらいの意味です。

    これまでは、サラリーマンが働きすぎ、早く帰るべきだ!っていう主張を出すとしたら、その根拠に、「長時間残業するよりも成果さえ挙げられるんなら問題ないはず」とか、そういうあくまで仕事面の利点を挙げるほかなかったんですね。

    しかしこの「ワーク/ライフ・バランス」という考え方、社会の発展のためには(如いては日本の経済競争力強化のためにも)、「キャリア」「ライフ」「老後」の3点を対等に考えて人生設計していく考え方です。

    まあ詳しくはココのコラムを読んでいただくと、よくわかるかな、と思います。

    もっとも、各職場において、この考え方が常識として浸透するとしたら、もう一度日本経済がボロボロになって、その時初めて認識されるかも?という感じでしょうかね・・・。

    今だと、そんな主張かざした所で、「単に仕事嫌い」くらいにしか思われなそうです。


    音楽全般 | 00:37:43| Trackback(0)| Comments(0)
    ロマンティック
    【ただ今のBGM】
    交響曲第4番「ロマンティック」(ブルックナー)

    カール・ベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団




    カール・ベームと言えば、1960-70年代頃、実質的にウィーンフィルの常任指揮者待遇だった人(注:ウィーンフィルは1930年代を最後にその後常任指揮者を置いていない)。

    年々、その音から独特の香気が失われていると指摘されることの多いこのオケの「最後の全盛期」とでも言うべき一時代を築き上げた人でもあります。

    世界最高のオケ、ウィーンフィル。

    このオケは、さながら「気位の高い貴婦人のようだ」と形容されることがあります。
    つまり、駆け出しの若手指揮者なんかが指揮台に登った日には、指揮者の言うことなんざ全く聴きもせず、コンマスがどんどん音楽をリードしていってしまうし、逆に「オレ様系」の巨匠が恣意的な解釈をしようとするやいなや、休憩時間あたりにコンマス氏が指揮者の元に駆け寄ってコッソリ耳打ち、「そんな音楽を我々は望んではいませんよ。私たちはウィーンの伝統に則った演奏を後世に伝承できればそれで良いのですから」なんて言ったかどうかはわかりませんが、少なくとも、かのオレ様指揮者トスカニーニのことを「トスカノーノー」という渾名で蔑んでいたことは、こうした逸話好きな人たちの間では割と有名な話のようです。

    その点このベームは、ウィーンフィルにとっては最適な指揮者でした。
    とにかく、ウィーンフィルが大切にしている伝統を全く壊すことなく、忠実に再現することだけを己の身上としているかのような、そんな良くも悪くも冒険しない堅実な音づくり。それは恐らくオケに妥協しているのでも何でもなく、ベーム自身、このオケの伝統的美質にシンクロするものを感じていたのでしょう。

    そのガンコさたるや、

    「オレは毎朝起きたらすぐに植木に水を撒いて、それから新聞を取りに行って、1面だけ読んだら妻が作った朝食を食べ始める。最初に口をつけるのは必ずみそ汁だ。オレは名古屋出身だから関東生まれの妻には悪いが、長いこと赤味噌で作ってもらっている。少し辛めの味付けが好きで、その塩具合はこの35年、少しでも違っていた日は1日たりともない。」

    とか言ってる田舎の隠居ジジイみたいなもんです。

    ていうか、そういうこと言ってそうです(ベームはたぶん名古屋生まれじゃないと思いますが)。

    それで、このブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。

    「ロマンティック」というサブタイトルは、ブルックナー自身がつけたもの。

    ブルックナーという作曲家は音楽史的には「ロマン派」時代真っ只中の人。

    そういう意味では、彼の書いた音楽全てが「ロマンティック」じゃん?

    とも言えそうですが、実態としては彼の音楽は音楽史的に位置づけることが困難なほどに超個性的。

    スコアにして10数段分の分厚いフォルティシモでジャンジャンバリバリと粗野な音響が鳴らされたかと思うと、突然やってくるゲネラルパウゼ(総休止)。おもむろに叙情豊かな弦楽の旋律が出てきて、

    「あ、これが【ロマンティック】なのね?そーか、そーか、●△学会」

    などと一人合点したり、しなかったり。

    それからやたらと同じ旋律、リズム型が反復されるのも、ブルックナーの音楽の特徴。

    特にスケルツォ楽章(大抵は第3楽章、交響曲第9番の場合は第2楽章)なんか、もうほとんど何が言いたいのかわかりゃせんって感じです。

    交響曲を何か、人生訓を述べるために書かれたものとでも考えている御仁には、理解不能な領域でありましょう。

    だが、それがいい。

    っていうか、この執念深い反復精神は、これまた時に指摘される所ですが、現代音楽の潮流の1つ、「ミニマルミュージック」の先駆けなのでは?と思わせるほどです。

    テクノミュージックなんかもそうだと思いますが、一定のリズム型が反復されることで、次第に妙な陶酔感が生まれるんですよね。

    思うに自分が初めてブルックナーに目覚めたのは、この陶酔感に何かしらの「新しさ」を感じた時だったように思います。

    ブルックナーの音楽って、何がいいのか、まったくわからんチン

    って言うことをよく聞きますが、自分の場合はそれが開眼のきっかけでしたね。

    それ以来、意味不明に粗野にしか聴こえなかったジャンジャンバリバリの強奏部分にも、曲全体の中における有機的な意義を見出せるようになってきたり、どんどんこの作曲家にハマりました。

    ただ今でも、ベーム&ウィーンフィルのブルックナーっていうのは、あまり聴かないですね。

    というのも、ベームはブルックナーという作曲家の持つ、「新しさ」に対してあまりに無頓着なような気がするのです。

    まさにこの曲のタイトルのような「ロマンティック」という側面が前面に出すぎているというか。
    と言っても、イタリアオペラのように感情吐露の音楽というわけではなくて、もっとドイツ・オーストリアの深い森の中にある古い城(ノイシュヴァンシュタイン城とかじゃなくて、もっと素朴なの)が脳裏に浮かんできそうな、そんな古色蒼然とした、でも見事な美しさ。

    ただそこには、ブルックナーのモノマニアックな一面は、無頓着というよりはむしろ注意深く取り除かれているのでは?と思わせるものがあります。

    ただ、弦や木管の音は死ぬほどキレイ。

    そして金管(とくにホルン)の音は死ぬほど汚い(笑)←それがウィーン流(?)

    でもって、ティンパニのトコトコトコって音がリアルに振動として伝わってくるほど優秀な録音。

    bohm-bruckner4.jpg


    このCD、自分の持っているものは冒頭のAmazonのリンク先のじゃなくて、この画像にあるものです(携帯からの方、たぶん見えませんね、すみません)。

    これ、第1楽章冒頭の弦のトレモロに対してベームが「シー!!」ってやってる場だそうですが、「オーストリアの深い森の中での静かな夜明け」とか、自分はここの場所、「そんな情景描写をするのでもなければ、このトレモロなんかはもっと五月蝿くてもいいんじゃない?」って思う派なんですね。実際、ブルックナーをもっとモダンな視点から見ている指揮者スクロヴァチェフスキなんかは、ここの箇所、ベーム&ウィーンフィルの数倍はありそうな音量で弾かせてます。でもベームにとってこの箇所はきっと、「オーストリアの深い森の中での静かな夜明け」でなければいけなかったんです。名古屋じゃなくてオーストリア南部のグラーツというエラく保守的な地域(ハイダーっていう極右政治家@現オーストリア閣僚の地盤でもありますね)出身のベームですから、結局の所、ブルックナーを見るまなざしはオーストリアの田舎人としての視点という大前提があったのでしょうね。


    音楽全般 | 11:52:57| Trackback(0)| Comments(2)
    無題
    私の周辺だけかもしれませんが、このごろ、以前に比べて、携帯メールの「表題なし」が増えたような気がします。

    自分は基本的に「表題なし」はイヤなんですね。

    目次のない小説を読むかのような手がかりナシ感がどうも不安感を増殖させてしまうような。

    表札のない家を訪問する気分と言い換えてもあながち間違っていないかもしれません。

    でもそういう自分もあまりに最近、「無題」が多いので、そういうメールの送り方をする人にはついつい自分もそういう対応を取ることが多くなってきたような気がします。

    「メールには表題を」という考え方は今尚、どっちかというと携帯メールよりもPCメールの使用頻度の方が高い自分みたいな化石属ならではの考え方なのかもしれません。

    で、ためしに今日はメールのタイトルを「無題」としてみた次第です。

    そういえば、美術品なんかは「無題」、よくありますよね。

    展覧会に行って、「無題」という作品に出くわした時、知識や先入観抜きに自分の五感だけで作品を感じられて、解釈・感じ方に自分の裁量が生まれて、結構いいなと思うんですが、それに似た感じでしょうか。


    「のだめカンタービレ」のドラマ、第2話を観ました。

    「のだめ~」を知っている人間としては、非常によく楽しめました。

    竹中直人のシュトレーゼマンとかあり得ん・・・と思いましたが、俳優としての演技力が他の青二才俳優たちとはケタ違いなので、芝居的には竹中シュトレーゼマン、自分としては楽しめました。

    もっとも、あまりのオバカさに、「これが好きだってカミングアウトする大人がいっぱいいるこの国は大丈夫か??」などと、自分を棚の上に挙げて思ってしまいましたが・・・。


    リベルテの演奏会、いよいよ2週間を切りましたので、再告知しておきます。

    チケットご入用の方は、tatecchoいかあっとまーくyahooまでメールください。
    私と直接面識のない方も、「一日一善を読んだ!」と書いていただければ、相応の割引率で対処させていただくかと思いますので(詳細は個別応相談ということでご了承ください)、ぜひよろしくです~。

    リベルテ The 3rd Concert

    2006.11.4(土) 開場 13:30 開演 14:00
    第一生命ホール (都営大江戸線勝どき駅 晴海トリトンスクエア内)
    一般前売 2,000円 一般当日 2,500円 学生 1,000円

    リベルテ マンドリンアンサンブル
    ・協奏曲集「四季」(Antonio Vivaldi)
      独奏:望月豪(第19回全日本マンドリン独奏コンクール第3位)

    リベルテ マンドリンオーケストラ
    客演指揮:岡田司
    ・狂詩曲「スペイン」(Alexis-Emmanuel Chabrier)
    ・カルメン幻想曲(Pablo de Sarasate)
      独奏:望月豪
    ・バレエ組曲「三角帽子」(Manuel de Falla)


    音楽全般 | 01:49:30| Trackback(0)| Comments(2)
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